ゾンビシューター『WORLD WAR Z』Nintendo Switch版が4月21日発売へ。『ウィッチャー3』を移植した開発元が、Switchでも大量のゾンビを再現
パブリッシャーのH2 INTERACTIVEは2月14日、ゾンビシューター『WORLD WAR Z』のNintendo Switch版を、4月21日に発売すると発表した。価格は5280円(税込)。
『WORLD WAR Z』は、2013年に公開されたブラッド・ピット主演の同名映画をもとに、Saber Interactiveが開発した4人協力プレイ対応アクション・シューティングゲームだ。本作の世界では、人間がゾンビ化する謎の疫病が蔓延。プレイヤーは、日本の東京を含む世界各地をモチーフにしたステージをめぐり、ゾンビの群れに立ち向かう。
キャンペーンモードでは、生存者の護衛などの目標をこなしながら、ステージのエリアを進んでいくかたちで進行。本作のゾンビは、いわゆる走るタイプであり、また毒を吐いたり爆発したりといった特殊なゾンビも登場する。ゲームモードはほかに、最大8人でのPvPやPvEマルチプレイも収録される。
なお、大量のゾンビの群れと戦うウェーブ制のゲームモード「HORDE MODE Z」や、PvPにさらにゾンビが加わるPvPvZモード、追加ミッションのマルセイユストーリーについては、発売後のアップデートにて追加されるとのこと。
ちなみに、『WORLD WAR Z』はPC/PS4/Xbox One版が先行して発売され、Nintendo Switch版も海外では昨年11月にリリースされている。本作では、原作映画の見所のひとつだった雪崩のように押し寄せるゾンビの大群を、開発元Saber Interactiveの独自エンジンSwarm Engineによって実現。1画面に最大500体ものゾンビを描画している。
そうした負荷の高そうなビジュアルが特徴的だったことから、本作のNintendo Switch向け移植が発表された当時には、驚きをもって受け止められた。実際移植作業は容易ではなかったそうで、リードゲームデザイナーのDmitry Grigorenko氏は海外メディアNintendo Everythingとのインタビューにて、同スタジオが手がけたなかではもっとも困難だったと振り返っている。なおSaber Interactiveは、『ウィッチャー3』のNintendo Switch版を手がけた実績がある。
アクティブな状態のゾンビを大量かつ同時に扱う際のパフォーマンス面の課題については、ゾンビを動的に生成・削除するのではなく、メモリプールに戻すかたちに変更して対応。その際にはメモリプールのオーバーヘッドの管理も求められ、実際にゾンビを動かす負荷を含め、上手くバランスを取ることは難しい作業だったそうだ。
もちろん、解像度を落とすなどビジュアル面の最適化はおこなわれた。上の映像では、PS4版とNintendo Switch版の比較が確認できる。ただゲームの機能面については、ユーザーのゲーム体験を優先し、すべて維持するかたちで移植したとのこと。結果的に、こうした困難な移植を実現したことについては、メディアレビューでも高く評価されることとなった。
『WORLD WAR Z』のNintendo Switch版は、4月21日発売予定だ。各小売店では、パッケージ版の予約受付が本日から開始している。また、PC/PS4および海外Xbox One版は現在販売中である。