香港を拠点とする開発チームPlenboは、Nintendo Switch向けの周辺機器「G-Case」のKickstarterキャンペーンを実施中。目標金額を大きく超える資金を獲得し、一部で注目を集めている。海外メディアGamesRadarが報じている。同周辺機器は、Nintendo Switchに取付るバッテリー内蔵型のグリップケース。約5時間駆動するモジュール式のバッテリーを備え、着脱可能なJoy-Conグリップや、複数のゲームソフトを収納できるスロットなど、持ち運びに特化したあらゆる要素を備えたオールインワンな非公式アクセサリーである。
通常Nintendo Switch(通常・有機ELモデルの場合)のバッテリー持続時間は約4.5~9時間ほどだが、外出時によくプレイするヘビーユーザーとしては、少々不安な持続時間だったかもしれない。そんな不安を解消してくれそうな周辺機器が、今回ご紹介する「G-Case」である。
同アクセサリーは、Nintendo Switchに装着できるバッテリー搭載型のグリップケースだ。最大の特徴は、背面に備えた5000mAhのバッテリーパック。最大5時間まで駆動可能で、同アクセサリーを使用すると、Nintendo Switchの稼働時間がぐっと伸びることとなる。さらに予備のバッテリーを導入すれば、追加で5時間の駆動も可能だ。なおバッテリーパックは、 USB Type-C端子を通してスマートフォンやその他デバイスを充電することもできる。また同アクセサリ―はBluetoothにも対応。コーデックはSBCで、標準的なレイテンシだ。後述する追加オプションにて、Bluetooth 5.0にアップグレードすることもできる。こちらは低遅延を実現するaptX LLに対応しており、音声の遅延を40msまで低減し、さらに2台のヘッドホンを同時に接続可能だ。
「G-Case」は3種類のグリップサイズを備えており、スライド式のデザインにより簡単に交換できる。子供から大人まで、さまざまな手のサイズでも最高のゲーム体験を実現できるよう、あらゆる形状をテストした結果、厳選された3つのグリップが完成したのだとか。また「G-Case」本体には、取り外し可能なJoy-Conケースを設備。グリップケースの両側には、それぞれひとつのカードスロットが搭載されており、本体に差し込まれたソフトを含めると計3つのソフトを収納可能だ。また着脱式のグリップケースを使用すれば、左右のJoy-Conをひとつにまとめて、快適なコントローラーに早変わりする。
「G-Case」のデザインとしては、シンプルなホワイトカラーをベースに、シンメトリーでメカニカルな印象を受ける。開発チームが「ガンダムからインスパイアを受けた」と公言している通り、同周辺機器のデザインはそのイメージを残しているようだ。本体に走る印象的な赤と青のラインや、力学的な構造デザインは、初代ガンダムの形状を彷彿とさせる。着脱可能なJoy-Conは、ガンダムの胴体内部に収納された脱出カプセル、コア・ファイターといったところか。
「G-Case」は現在Kickstarterにて支援者を募集中。執筆現在では、すでに目標金額を大きく上回る34万米ドル(約3900万円)の資金調達に成功している。さまざまな支援プランが存在し、「G-Case」本体のみを付属したEarly Birdであれば22%オフの69米ドル(約8000円)、Bluetoothアダプターや予備バッテリーなど一通りのアイテムを揃えたFamily Packであれば、30%オフの169米ドル(約1万9000円)で購入できる。
付属品は個別で購入することも可能だ。グリップケースを装着したNintendo Switchを収納できるキャリーケースは39米ドルのところ30米ドル(約3400円)、予備のバッテリーパックは19米ドルのところ15米ドル(約1600円)にて追加できる。また20米ドル(約2300円)にて、Bluetooth 5.0にアップグレードも可能。中でも69米ドルドルのところ55米ドル(約6400円)で購入できるONEDOCKは機能豊富。手のひらサイズのコンパクトな形状ながら、これ単体でTVモードを楽しむことができ、さまざまなデバイスの充電器、ハブなどに使え、多様なニーズに対応した商品となっている。
バッテリーを備えた機能豊富なグリップケース「G-Case」。Nintendo Switchを外出時によく使用する方は、購入を検討してみてもいいだろう。同製品は支援者を対象に2022年6月に出荷予定だ。別途で輸入手数料などかかるが、世界各国への出荷に対応するとのこと。なお本製品は、Nintendo Switch有機ELモデルと通常モデルのどちらにも対応している。