生態系シム『Adapt』のトレイラー公開。オリジナルの生命体を世界に解き放ち、その生涯を観察しよう

パブリッシャーSlug Disco Studiosは2月4日、『Adapt』のトレイラーを公開した。『Adapt』は生態系のシミュレートを主体にした作品だ。

英国を拠点にするパブリッシャーSlug Disco Studiosは2月4日、生命体観察ゲーム『Adapt』のトレイラーを公開した。本作はPC(Steam)向けに配信を予定している。発売時期および価格は、執筆現在のところ未定だ。
 

 
『Adapt』は生態系のシミュレートを主体にした作品だ。特定の生命体をカスタマイズし、好みの環境下に配置することで、その種の繁栄や他種族との関わりを、観察および誘導するサバイバルゲームである。プレイヤーは多様なパーツを組み合わせオリジナルの生命体を作成し、環境が常に変化する世界で種を導いていくのだ。

プレイヤーが操る生命体の生態は、身体的特徴を備えたパーツの特性に依存する。たとえば、ひれ状器官を備えれば水流を制御できる魚類となるし、外骨格と関節をもつ手足を備えると、陸・海などあらゆる環境に進出可能な節足動物となる。また身体的特徴以外にも、受け継ぐ遺伝子も自由に選べる。嗅覚に特化したDNAを備えれば、匂いで各所に潜む外敵をすばやく察知できるし、体色変化のDNAを備えれば、背景の色に溶け込み他種族を欺くことができるようになる。
 

 

 
お好みの生命体が完成したら、陸地、山頂、海中といった特定の環境下に卵を配置しよう。卵から孵化した生命体の生末は、プレイヤーの判断に委ねられている。襲いかかってくる外敵から身を守りつつ、食料を確保しながら、生物としての生涯を全うするのだ。同種族との繁殖を繰り返し種の繁栄を目指すのもよし、あらゆる種族に攻撃をしかけ、敵意でもって環境を支配するのもよし、はたまた調和を図り他種族と友好的な関係を結ぶなど、プレイヤーの赴くまま自由に種を導いていこう。

公式説明では、本作のジャンル説明に際して、spore-likeと表現していることから、本作は生態系シミュレーション『Spore』からの影響を受けていることがうかがえる。『Spore』は、『シム』シリーズ生みの親Will Wright氏が手がけた生物の進化をシミュレーションするゲームだ。『Spore』が生命の進化を主体とした作品とするなら、『Adapt』は特定の生態系シミュレーションに特化した作品といえる。Slug Disco Studiosはこれまで、アリのコロニーシム『Empires of the Undergrowth』や、カブトムシの遺伝子をシミュレーションする『Beetle Uprising』など、生物を主体とした作品を販売・開発してきた。

本作の開発を担当するベルリン在住のゲーム開発者Paul Hervé氏はSlug Disco Studiosに関して、「本当に素晴らしいコラボレーションだ。これ以上の協力者はない」と語る。また同社のディレクターであるLiam Comerford氏においても、「生命体を作成するエディターの奥深さと、驚くほどカラフルな世界観を見て、『Adapt』には何か特別なものを感じた」とコメント。お互いのクリエイティブをリスペクトしながら、鋭意作成中であることがうかがえた。

 

https://twitter.com/PaulHerve_/status/1489640643404128261

 
『Adapt』の発売時期および価格は現在のところ未定。なお本作のデモ版が現在配信中なので、気になる方はSteamページをチェックしてほしい。

Yu Naganeo
Yu Naganeo

野生のグラフィックデザイナー。ゲームをプレイすることを「ゲームを食べる」と言う。

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