『マインクラフト』で「液体ブロックの水位がオカシイ」バグが修正される。10年にわたり存在した“小さなモヤっと感”

Mojang Studiosは2月2日、『マインクラフト』にてスナップショット22W05Aを配信した。このなかでは、「10年もの」のとあるバグ修正が含まれている。気になる人には気になる、“あの違和感”が解消されたようだ。 

Mojang Studiosは2月2日、『マインクラフト』にてスナップショット22W05Aを配信した。このなかでは、「10年もの」のとあるバグ修正が含まれている。気になる人には気になる、“あの違和感”が解消されたようだ。 

『マインクラフト』には液体ブロックと呼ばれる種類のブロックが存在する。代表的なものが水ブロックで、バケツなどを使うことで持ち運びが可能だ。液体ブロックには「広がり」という独自の特性がある。ある位置に水源となるブロックを置くと、その周囲に対して拡散するのだ。水源ブロックから離れるにつれて水位は下がっていく。水源に近いほど水は深く、離れるほど水が浅く見える、というのが『マインクラフト』における水ブロックの正しい挙動である。同様の特性は、溶岩ブロックにも共通して見られる。 
 

5ブロック分の溝の左端に、水源ブロックを配置した場合の様子。右側へ離れるにつれ水位が下がっていく。

 

溶岩ブロックにおいても同様の性質が見られる。 

 
ところが、液体ブロックをある特殊な配置にした場合、これとは異なる挙動が見られるのだ。というのも、液体ブロックに対して対角線上にもう一つの液体ブロックを配置すると、本来は水位が低下しているべき位置にもかかわらず、接触部分だけ水位が急に上がって見えるのだ。これは、水ブロック・溶岩ブロック双方において見られる挙動である。水位が上がって見えるからといって、とくにプレイ上の不都合が生じるわけではない。完全に見た目の問題であるが、物理法則を無視したこの不具合には、ややモヤモヤしているユーザーもいたようだ。 
 

 

対角線上のブロックと接触する箇所だけ急に水位が上がっている。

 
同バグは、Mojang Studiosの公式バグトラッカーによれば、2013年にはその存在が確認されていた。ユーザーからは、水ブロックの水位を計算するコードにおいて、直接水路として繋がっていない水ブロックまで考慮に入れてしまっていることが原因ではないかとの指摘もされている。2014年9月には「仕様通りの挙動」であるとして一旦解決済みのステータスとなったものの、ユーザーからは反対意見が寄せられていた。そして2021年3月には、解決済みステータスからふたたびバグとして扱われることに。Mojang Studiosの優先順位としては「低」にカテゴライズされていたものの、約1年かけてようやく解決されたようだ。 
 

 

最新スナップショットでは対角線のブロックの影響を受けなくなったことがわかる。

 
今回のスナップショット22W05Aでは、2022年に配信されるという大型アップデート「Wild Update」に向け、多数のバグ修正がおこなわれたかたちだ。興味がある人は、『マインクラフト』ランチャーからスナップショットを選んで最新の環境を試してみるといいだろう。 

Yuki Kurosawa
Yuki Kurosawa

生存力の低いのらくら雰囲気系ゲーマーです。熾烈なスコアアタックや撃ち合いを競う作品でも、そのキャラが今朝なに食ってきたかが気になります。

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