ゲームスタジオDreamWay Gamesは1月29日、『Espresso Tycoon』のプレイテストを開始した。対応プラットフォームはPC(Steam)で、2022年後半のリリースを予定。なおプレイテストは現地時間2月1日まで実施される。
『Espresso Tycoon』は、コーヒーをテーマとしたカフェ経営シミュレーションゲームだ。プレイヤーはカフェ店舗を立ち上げ、オリジナルのコーヒーをブレンドし、予算を管理しながらコーヒービジネスを展開させていく。本作はスターバックスのような、現実にも存在する大型コーヒーチェーン店の規模で本格的な店舗運営を体験できるのが特徴だ。
例えば顧客に提供するコーヒーは、原料選定といった細かな部分から決めていく。こう聞くと複雑な作業に思われるかもしれないが、本作に登場する「3Dコーヒーエディター」なる機能を使うことで、プレイヤーは比較的簡単にオリジナルのコーヒーレシピを作成できる。まずは市場調査を参考に、顧客の好みをリサーチしよう。顧客のニーズに合った成分の組み合わせが発見できたら、実際に豆をブレンドする作業に突入する。コーヒー豆をセレクトした後、水とミルクの比率を調整し、オリジナルブレンドの美味しく挽けたコーヒーを顧客に提供するのだ。遊び心として、ラテアートを添えてもいいかもしれない。
もちろんカフェ経営なので、ゲームプレイはコーヒーを挽くだけに終始しない。顧客がリラックスしてコーヒーを楽しめるように、店舗の内装レイアウトを飾る必要がある。材料を取り寄せ、椅子やテーブルといった必需品の配置はもちろん、雰囲気を演出する間接照明や観葉植物などを配置して、リラックスできるムードを演出しよう。無音の店内では寂しいので、雰囲気に合う音楽を店内にかけるのもお忘れなく。
お店を運営するためには、スタッフの配置も欠かせない。バリスタはもちろん、ウェイターや清掃人を雇い店内に配置していく。万が一事件が発生したときを想定し、警備員も店内に配置できる。また、インフルエンサーとの付き合い方も重要だ。本作には、Instagramを彷彿とさせる独自のソーシャルメディアアプリ「Beanstagram」が存在する。これは、顧客がプレイヤーのお店に訪れた際の様子や文章を投稿するアプリ。彼、彼女らは“映え”を重視するようで、印象的なラテアートまたは顧客好みのブレンドコーヒーを提供できれば、自撮り写真としてSNSに投稿してくれる。インフルエンサーによる拡散効果の力を得て、メディアニュースに取り上げられれば、お店は商売繁盛するわけだ。
このように、本作は豆をブレンドしコーヒーを挽くだけでなく、総合的なコーヒービジネス展開をマネジメントする経営ゲームだ。コーヒーに関するあらゆる要素がギュッと詰まった内容で、コーヒー好きにはたまらない作品となっている。どのような顧客層を呼び込むかはプレイヤー次第。独自のコーヒーフランチャイズを展開し、その名が街にとどろく有名コーヒー店を築き上げよう。
本作の開発を手がけるDreamWay Gamesは、ポーランドに拠点を置くゲーム開発スタジオだ。同国に拠点を置いたパブリッシャーPlayWayから投資を受けており、魔法使いが塔を管理&防衛する『Ankh Tower』や(関連記事)、コーディング学習ゲーム『Dreamjob: Programmer』など複数の作品を現在開発中。PlayWay系列の作品らしく、リアリティとポップさが混ぜ合わさる作風が印象的だ。
『Espresso Tycoon』は、2022年後半にPC(Steam)向けに配信予定。Steamストアページによると、ゲーム内は日本語表示に対応するようだ。なお現在配信中のプレイテストは現地時間2月1日まで。興味のある方はウィッシュリストに入れておこう。