パブリッシャーのRaw FuryはリズムFPS『GUN JAM』を発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)。リリース時期は今のところ明かされていない。
舞台となるのは、賑やかな都市「Mubel」。Mubelではどこにいてもビート音楽が流れており、これらは支配者であるThe Speakerが市民を統制するために使っていた。そうしたなか、主人公は催眠から解き放たれるために立ち上がる。町中にあふれる音楽にのって射撃し、生き残りをかけて戦うのだ。
本作でプレイヤーは、街に流れる音楽のビートにのって、銃弾を放ちながら道を切り開くことになる。ステージには制限時間が課されており、手早く敵を一掃することが求められるようだ。『GUN JAM』ではオリジナルの、さまざまなジャンルのサウンドトラックが登場。あわせて、Mubelの街中を彩る環境もさまざまな種類が用意されているようだ。進行するほど、多彩な音楽や敵などが登場するという。またゲームモードとしてはキャンペーンのほか、アーケードゲームモードも用意されているそうだ。
『GUN JAM』のゲームプレイ映像について、今のところ多くは明かされていない。一方そのプロトタイプについては、開発者Dan Da Rocha氏が2020年4月に投稿したティザー映像からうかがうことができる(関連記事)。ノーツが画面下部から流れてくるのに合わせて、照準と重なった瞬間タイミングよく銃弾を放つスタイル。曲のテンポが上がればそれに比例して連射速度も早くなるなど、曲調を把握しつつ最善の立ち回りを目指すことが重要となる。射撃に応じてPERFECT、GOOD、OKといったノーツ判定や、コンボに応じてスコアが計算されるコンボシステム、ヘッドショットボーナスも加算。このツイートは5000件に迫るリツイート数を獲得しており、当時から注目を集める映像だった。このたび、正式に『GUN JAM』という作品に昇華されるわけだ。
開発スタジオはこれまでに、アートディレクションやナラティブ、キャラクターなどを洗練させることに力を入れてきた。そのため、表面上はプロトタイプから異なって見えるとしても、ゲームプレイの核心としては同じコンセプトが維持されているとのこと。コントローラーでもキーボード+マウスでもプレイが可能となっており、シームレスな体験ができるとされている。また音楽がキー要素となるだけに、開発チームのコンポーザーが耳に残るビートや心をつかむ歌詞などを制作しているそうだ。
本作の開発を手がけるのは、イギリスに拠点をおくスタジオJaw Drop Games。経験を積んだ開発者や受賞歴のあるゲームに携わったスタッフなどで構成されるインディーゲームスタジオだ。スタジオとしては、AAAゲームに関わった経歴をインディーゲームのオリジナリティにミックスすることを目標としているとのこと。
なおスタジオとしては、『GUN JAM』の開発と並行して恐竜と戦うサバイバルホラー『Deathground』も開発中だ。スタジオはUnreal Engineのスペシャリストであり、一人称視点、アドベンチャー、パズル、マルチプレイヤーといったゲームに関する強力な知識と専門知識を備えているとのこと。スタジオのポテンシャルに見合った斬新なゲームが登場することに期待しよう。
『GUN JAM』はPC(Steam)向けに発売予定。リリース日についてはComing Soonとされている。