中世国づくりシム『Norland』発表。愛と裏切り渦巻く貴族による、一大王国興亡史
デベロッパーのLong Jauntは1月18日、都市建設シミュレーション『Norland』を発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)で、2022年秋のリリースを予定している。
『Norland』は、中世の王国を舞台に都市建設を進めるシミュレーションゲームだ。プレイヤーは貴族の一家を操作し、民を治めることとなる。まずは、家族の一員それぞれに仕事を割り振っていこう。家族はそれぞれに性格があり、多彩な関係性を築く。愛し合うこともあれば憎しみ合うこともあり、友情・羨望・嫉妬・裏切り、そして権力への渇望など、さまざまな人間性を見せてくれる。ときには怒りのあまり、キャラクター同士の殺し合いに発展してしまうことも。親世代がもつ性格は子どもにも受け継がれていくシステムもあるようだ。
ゲームを通しては、多くの住民が暮らす巨大な社会で予想外の出来事が起き、複雑な物語が形成される。社会階層・犯罪・暴動・宗教的論争・王位争いなど、多彩なドラマが起こるのだ。王国には異なる階級の住民がおり、小作農・奴隷・兵士・犯罪者などが並存。それぞれの市民が必要としているものは異なり、複雑なふるまいを見せる。ときには、市民の習性がプレイヤーの管理する一家を脅かすこともある。場合によっては、潜在的に危険と思われる敵を暗殺するなど、権謀術数も必要となるという。必要に応じて犯罪者に罰を与え、しっかり市民の面倒を見よう。場合によっては暴動を鎮圧するなど、しっかり地盤を整えていきたい。
街の発展には、生産チェーンの確立が欠かせない。建物を建ててアップグレードし、生産ルートを確立していこう。人口を増加させつつ、労働者には賃金を払い、市場での品物の価格も設定できる。地元の市場で商品を低価格にて提供し、顧客を引き付けるのもよし。もしくは危険な産業で奴隷を労働させるのもいい。ときには、外部からきたキャラバンと取引することも可能だ。このほか、本から知識や技術を習得することが可能。書物を書き直したり、まったく新しいものを記述することもできるそうだ。
本作では内政だけでなく、国外の勢力や出来事にも対処しなくてはならない。グローバルマップから、ほかの王国や宗教指導者との関係を築くのだ。同盟を結ぶこともできるし、もちろん争うことも可能。国内の兵士は7つの武器種を扱うことができ、防具については3種類が存在する。戦闘用のスキルや身体部位ダメージシステムを使いこなし、戦いを制すのだ。このほかにもグローバルマップ上ではさまざまなイベントが発生する。ペストに感染した難民、自然災害など、必要に応じて対処していこう。
本作はインスパイア元のタイトルとして『RimWorld』や『Crusader Kings』『Caesar』シリーズなどを挙げている。先達に習って、さまざまなドラマが生まれるシミュレーションを楽しむことができそうだ。
『Norland』は2022年秋、SteamにてPC向けにリリース予定だ。