インディー開発者のErnestas Norvaišas氏が、都市建設シミュレーションゲーム『Sweet Transit』を開発中だ。対応プラットフォームはPC(Steam)で、パブリッシャーのTeam17より2022年に早期アクセス配信予定。
『Sweet Transit』は、鉄道を軸にした都市建設シミュレーションゲームだ。輸送や都市拡張の手段は列車のみとなっており、鉄道網を構築することで産業を、そして都市を発展させていく。最初は1軒の倉庫から始まり、プラットホームや駅、線路を建設して、村や開拓地などと相互に連結。そうして労働者や市民、物資を移動させるのだ。
本作の産業により生産されるものは、大きく分けて都市の拡張や維持のための資材と、市民生活にかかわる物資の2種類が存在。鉄道を使って、工場や農場などに労働者を運んで生産をおこなおう。駅はそうした産業などのある場所ごとに建設可能。プラットホームの広さに応じて輸送量が変化するため、たとえば跨線橋を建設して拡張することは有効である。また倉庫を併設すれば、列車が到着するまでのあいだに生産した物資を無駄にすることがない。
列車は、貨車・客車に機関車を組み合わせることで走行。その状態では片道列車となり、反対向きの動力としてさらに機関車を追加すると同じ線路を往復できる。そして、マウスをドラッグして敷いた線路を走らせるのだ。路線が複雑になっていくと、信号を上手く配置することも求められるだろう。
村や町には労働者を含む市民が暮らし、労働力を得られるだけでなく、税金による収入も得られる。より多くの税金を徴収するとなると、市民をより満足させ幸福度を上げる必要があり、そのためにも鉄道が必要。水や食料などの物資を届けるわけだ。また労働者には疲労度の要素もあり、疲れて生産性が下がらないようにも配慮しなければならない。
どのような建物を建設するかによって、その町の魅力度が変化。さらに、路線を拡大させていくなかでは、市民は旅をしたいと考えるようにもなり、ちゃんと目的地に辿り着けるような路線が求められる。そうした環境によっても市民の幸福度が増減し、税金の支払いなどに影響するだけでなく、最終的には街を去って行ってしまうこともあるという。
本作では、こうした産業と市民生活を連携させるかたちで鉄道網を構築し、そして自動化させていくことになる。その過程では、効率化を求めたり市民のニーズを満たしたりするよう路線を見直す楽しみもあるだろう。
本作を手がけるErnestas Norvaišas氏は、工場自動化シム『Factorio』に3Dアーティストとして携わった経験をもつ人物だ。昨年から開発状況を公開しており、12月にTeam17が販売を担当することが決定した。早期アクセス開始時点では、基本的な要素は完成した状態にあり、Modもサポート。そしてさらに開発を進めるなかで、コンテンツや市民の種類、環境などを追加。また、建設要素などの改善もおこなっていくとのこと。正式リリースは2022年末の予定だ。
『Sweet Transit』は、PC(Steam)向けに2022年内に早期アクセス配信予定。