イカダ漂流サバイバル『Raft』今後のアプデ計画発表。チャプター3や交易用の基地、ストーリー改修など盛りだくさん
デベロッパーのRedbeet Interactiveは1月14日、『Raft』の大型アップデート予定について明かした。2022年に追加されるコンテンツのさまざまな要素が伝えられている。
まずメインストーリーに該当するチャプター3についての現状が語られた。これまでチャプター1が2019年12月、チャプター2が2020年10月に追加されてきたことから、ファンの間ではチャプター3が2021年クリスマスごろまでには追加されることが期待されてきた。しかし実際には、その実装はやや遅れているようだ。遅れについて、開発チームは2つの理由を挙げている。
第一に、昨年の夏に実装されたRenovationアップデートが挙げられる。同アップデートではハウジング要素が強化され、建築ブロックが追加されたほか、室内を彩る調度品なども新登場した。こうした要素に注力している間、ストーリー要素を開発するためのリソースを回せなくなっていたという。
ユーザーからは、ストーリーよりも建築やハウジングといった装飾要素を優先することには賛否もあったようだ。しかし開発チームによれば、Renovationアップデートには建築要素のほかにも、多くのバグ修正や変更点が含まれていた。こうした改善要素を早くリリースするため、時間のかかるチャプター3を待たずして、先にRenovationアップデートから実施したとのことだ。
またチャプター3が従来よりも遅れているもっとも大きな要因は、単純にこれまででも最大のアップデートになるからだという。従来のチャプターアップデートのような、新たな島・いかだの機械・建築パーツに留まらない多くの要素が追加される予定だそうだ。
今後追加される要素のティザーとして、まずは新たなプレイアブルキャラクターの存在が明かされた。これらのキャラクターは、作中の世界で遭遇することによりアンロックされるという。人物それぞれが、発見されるロケーションとのつながりをもっており、バックグラウンドについての見識を与えてくれるそうだ。公開されたシルエットからは外見など推察しにくいものの、少なくとも4名のプレイアブルキャラクターが追加されるようだ。
さらに、いくつかの新たなロケーションも先出しでスクリーンショットが公開されている。一つは建築途中のビルのような場所で、巨大なタワークレーンや放置された建機などが見受けられる。ほか、オーロラや雪に覆われた地形が見られる寒冷地帯も新たに追加されるようだ。ロケーションについて多くは語られていないものの、探索の幅が広がることは間違いないだろう。
また次回アップデートでは、ストーリー全体が改修されるとのこと。主要な要素は残しつつも、メモなどをリライトし、読みやすくするようだ。具体的には、まず不要なキャラクターなど固有名詞を削除し、混乱しにくい内容に改善。ストーリー全体が一貫したつながりをもつように修正するという。ストーリーに関係のないテキスト量を減らし、かわりに物語を膨らませるテキストを追加しているとのこと。またメモのプレイバックなども実装されるようだ。
最後に、交易用の前哨基地(Trading Outpost)が追加されることも明かされた。プレイヤーはインベントリの不要なものを活用できるようになる。板切れやプラスチックなどをスクラップキューブに入れることで、交易の通貨として利用可能。前哨基地は世界各地で発見できるそうだ。取引できるものには多くのアイテムが含まれており、特別な料理やジューサーの材料、帽子や装置などが手に入れられるとのこと。いらないアイテムは違うものに変えられるということで、装飾系素材も有意義に使えそうだ。
『Raft』は現在、SteamにてPC向けに1980円で配信中だ。