『Apex Legends』ソロプレイヤーのランクマッチ処遇についてユーザーが提案するも、開発者が反論。パーティープレイヤーとRP格差をつけるのはナシ?

 

Apex Legends』において、ソロプレイヤーのランクマッチでの処遇についてユーザーから提案があったようだ。本作においては、以前からソロプレイヤーの境遇について議論が続いていた。ランクマッチにおいて、ソロプレイヤーはあまりにパーティープレイヤーに対して不利だというのである。とくにランクマッチなどにおいては、高レベル帯だと同じ習熟度のプレイヤーと組むことが難しいなどとして、不満の声が挙がっていた(関連記事)。 

あるプレイヤーは1月2日にRedditスレッドにて、RPコストを調整するアイデアを提案した。プレイヤーはランクマッチに参加する際のコストとなるRPについて、パーティープレイヤーはより高く、ソロプレイヤーは低くするべきではないかと提案した。ソロでランクを上げるのが困難である分、RPにおいて優遇するべきという考えだ。 

しかしこれに対して、テクニカルゲームデザイナーのArlon L.氏が異を唱えている。Arlon L.氏によれば、同氏もしばらく前に同じ議論を交わしたことがあるとのこと。しかし、提案に反対する理由は数多くあり、なかでもArlon L.氏としては「フレンドと遊ぶプレイヤーにとって不利にはしたくない」という思いがあるそうだ。続くレスでも補足。RPコストに格差がつけば、当然ソロで遊ぶよりもフレンドと遊んだほうが、ランクが上がりにくくなる。そうなれば、自然とフレンドと遊ぶことを避けるようになってしまうわけだ。 
 

 
Arlon L.氏は、内部で同様の議論を経てきたと語る。しかし、問題について深く考えるほど、正しい解決策ではないと確信するようになったそうだ。また反対理由として、ソロプレイヤーのRP優遇システムは「特定の状況下でしか有効でない」ことも挙げられるという。たとえば全員がフルパーティーだった場合はRPが平等になるため、エントリーコストを増やす必要がなくなるとのこと。また実のところ、開発チームはすでにフルパーティーとフルパーティー同士をマッチングさせる試みをおこなっているという。 

また別のユーザーからは異なる切り口として、スプリット終了時点でなく、期間中にもっとも高く到達した時点でのランクにもとづいて報酬を与える方式にしたうえで、降格を導入するのはどうかという提案もあった。しかし本件についてもArlon L.氏は懐疑的で、一度目的のランクに到達したあとは荒らしに走るユーザーもいるだろうと指摘する。降格は特定のケースでは有効に働かないというのがArlon L.の見立てだ。 

Arlon L.氏は、RP調節のみではこの問題を簡単に解決することはできないとしている。今後、ソロプレイヤーとパーティープレイヤーの格差を埋める施策は出されるのだろうか。