携帯型ゲーミングPC「AYANEO NEXT」発表。7インチ液晶搭載のNintendo Switch風PC、価格は 約15万円から

携帯型ゲーミングPCを手がけるAYANEO社は1月5日、最新モデル「AYANEO NEXT」を発表した。IPS液晶ディスプレイ(1200x800)の左右にゲームコントローラー部を配置する、Nintendo Switchのようなスタイルの携帯型ゲーミングPCだ。

携帯型ゲーミングPCを手がけるAYANEO社は1月5日、最新モデル「AYANEO NEXT」を発表した。通常版の「AYANEO NEXT」、初回出荷500台となる「AYANEO NEXT Pro」、300台限定の「AYANEO NEXT Advance」の3モデル展開となる。今年2月初旬に予約受付を開始し、3月末に出荷予定。

価格は、「AYANEO NEXT」の1TB版が1315ドル(約15万2000円)2TB版が1465ドル(約17万円)、「AYANEO NEXT Pro」は1565ドル(約18万1000円・2TB)、「AYANEO NEXT Advance」は1465ドル(約17万円・2TB)。それぞれ100ドル程度のローンチ割引も実施されるようだ。


「AYANEO NEXT」は、7インチIPS液晶ディスプレイ(1200×800)の左右にゲームコントローラー部を配置する、Nintendo Switchのようなスタイルの携帯型ゲーミングPCだ。従来モデルはやや角ばったデザインだったが、今回は丸みを帯びたポップなスタイリングとなっている。Ryzen 7 5800U/Radeon Vega 8のAMD APUを搭載し、前モデルからパワーアップ。RAMは16/32GB LPDDR4xとなっている。

アナログスティックとトリガーには、ホール素子を使ったセンサーを採用。操作検知に物理的な接触を伴わないため、いわゆるドリフトの不具合の心配がないとアピールされている。またアナログスティックのトップパーツは交換可能とのこと。このほか、各コンソールのコントローラーを参考にしたグリップデザインや、電源ボタンへの指紋センサ搭載、Wi-Fi 6E対応などの特徴も挙げられている。

前述したように本製品には3種類のモデルが用意されている。3モデルの違いは、「AYANEO NEXT」と「AYANEO NEXT Pro」にAdvance VersionのRyzen 7 5800Uを搭載することや、「AYANEO NEXT Pro」のRAMが2倍の32GBとなること、「AYANEO NEXT」にのみ1TB版が用意されること。ほかの基本的な仕様は同じのようだ。あとは本体のカラーに、それぞれに独自のものが用意される。

気になるゲームでのパフォーマンスであるが、YouTuberのCary Golomb氏がいち早くテストをおこなっている。それによると、たとえば『DOOM Eternal』や『Forza Horizon 5』ではほぼ60fps固定、『Gears 5』は60fpsを超えており、『Halo Infinite』では40fps前後となっている。グラフィック設定は調整しているようだが、最近のAAAタイトルも動作可能であることが分かる。

なお「AYANEO NEXT」向けには、「AYA Space」と呼ばれるゲーム管理ツールが提供される。所有ゲームのランチャーや、TDP設定などのウィジェットに、ボタンの組み合わせで呼び出して簡単にアクセスできる。


本体のカラーリングは、「AYANEO NEXT」と「AYANEO NEXT Pro」はパステルブルー・ブライトホワイト・ミッドナイトブルー・ジェットブラックの4色展開。「AYANEO NEXT Pro」には、さらにスペースシルバーも用意される。「AYANEO NEXT Advance」は、独自のややダークなシルバー1色となり、背面にはCEOのAuthur Zhang氏のサインが入る。

「AYANEO NEXT」と「AYANEO NEXT Pro」は、今年2月初旬にクラウドファンディングサイトIndiegogoにて予約受付を開始し、3月末に出荷予定。また、日本でも2月中に予約受付を開始するとのこと。正規代理店の株式会社ハイビームから販売されることになるだろう。「AYANEO NEXT Advance」についてはAYANEO公式サイトでの直販となる。製品の詳細は公式サイトを確認してほしい。

Taijiro Yamanaka
Taijiro Yamanaka

国内外のゲームニュースを好物としています。購入するゲームとプレイできる時間のバランス感覚が悪く、積みゲーを崩しつつさらに積んでいく日々。

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