NVIDIAが「GeForce RTX 3050」を発表。国内価格は3万9800円と、RTX技術を手頃な価格で体感できるように

NVIDIAは1月5日、NVIDIA CES 2022 Special Addressの基調講演の中で、新型デスクトップGPUとなるGeForce RTX 3050および、ノートPC向け新型GPUとなるGeForce RTX 3080 TiとGeForce RTX 3070 Tiを発表した。

NVIDIAは1月5日、NVIDIA CES 2022 Special Address(以下、CES)の基調講演の中で、新型デスクトップGPUとなるGeForce RTX 3050および、ノートPC向け新型GPUとなるGeForce RTX 3080 TiとGeForce RTX 3070 Tiを発表した。
 

 
GeForce RTX 3050は、50クラス初のデスクトップ向けGPUとして登場。影の描写を強化するレイトレーシング機能が実装される。主な仕様としては、レイトレーシングユニット「RT Core」や、AI推論アクセラレータの「Tensor Core」を搭載。ノートPC向けGeForce RTX 3050の倍となる8GBのGDDR6メモリを備える。 CESで公開した性能比較においては(上記画像参照)、1080p解像度におけるGeForce RTX 3050の具体的な性能が示された。リアルタイムレイトレーシングを有効にしたゲームにおいて、60フレームを超える描写が可能だという。

なお、GeForce RTX 3050 は249ドル(国内価格3万9800円)からで、1 月27日より発売される予定だ。ゲーマーの 75%が今もGTX GPUでプレイしていることや、GTX 16シリーズの更新が止まっている現状から推測するに、エンドユーザーからはRTX 3060よりコストパフォーマンスが良い選択肢を求められていたことだろう。ここにきて RTX技術を手頃な価格で体験することが可能になったといえる。
 

 
またNVIDIAは、ノートPC向けGeForceとして新たにGeForce RTX 3080 TiとGeForce RTX 3070 Tiを合わせて発表した。これらの登場により、フラッグシップである80 TiクラスのGPUが初めてノート PC に実装されることとなる。
 

※CES にて、RTX 3080 Tiや3070 Tiを搭載したノートと、M1 Maxを搭載したMacBook Proの比較を実施。レンダリング速度が圧倒的な速さであることを主張した。今回のCES では、クリエイター向けのアピールに絞って発表されていることがうかがえる

 
ノートPCに搭載される最速の16GBのGDDR6メモリを備えた RTX 3080 Ti は、デスクトップ向け NVIDIA TITAN RTXを上回る性能を実現。GeForce RTX 3070 Tiは、RTX 2070 SUPERを最大で70%上回る速度を実現し、1440pの解像度で毎秒100フレームの処理をおこなうことが可能だという。RTX 3080Ti搭載ノートPCの価格は、2499ドルから。RTX 3070 Ti 搭載ノート PC の価格は、1499ドルからとなっている。どちらも販売時期は2月1日を予定。パワフルな性能を備えた高価なGPUに手が届かなかったユーザーも、これを機にあらためて購入を検討してみてはいかがだろうか。

またNVIDIAはCES最後のセッションで、顔見せ程度ではあるがGeForce RTX 3090 Ti の登場を予告した。処理性能は3080Tiの35.58TFLOPから向上した40TFLOPSに到達し、GDDR6メモリを24GB搭載しているという。発売が実現すれば当代最高の性能を誇るGPUが登場することとなる。なお、詳細なスペックは1月末に発表予定とのこと。これまでのRTXシリーズを凌駕するスペックを期待したい。

Yu Naganeo
Yu Naganeo

野生のグラフィックデザイナー。ゲームをプレイすることを「ゲームを食べる」と言う。

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