Steamアワード2022結果発表。『エルデンリング』がGOTYほか、旧作がかなり多く受賞する年に

Valveは1月4日、Steamアワード2022の各部門の結果を発表した。今年は特に旧作が目立つラインナップとなっている。

Valveは1月4日、Steamアワード2022の各部門の結果を発表した。「ゲームオブザイヤー」部門では『エルデンリング』が受賞。今年は特に旧作が目立つラインナップとなっている。

Steamアワードは、ユーザー投票によって部門別のベストゲームを決める毎年の恒例行事だ。2016年の第1回など、初期の開催では「ドカーン ドカーンで賞」「あと5分だけのつもりだったで賞」などユーモラスな部門が並んでいた。今年はSteam Deckの発売などにあわせて「外出先でのベストゲーム」などが新設されている。


ゲームオブザイヤーを飾ったのは『エルデンリング』。本作はプレイヤーに忍耐を求める高難度ゲーム部門「不得意なベストゲーム」のアワードも受賞。2022年のSteamを代表するタイトルとなった。以下、アワードと受賞タイトルとなる。

ゲームオブザイヤー
『エルデンリング』

VRゲームオブザイヤー
『HITMAN 3』

愛の為せる業(長期にわたりアップデートを重ね、ファンから愛され続ける作品を選ぶ部門)
『サイバーパンク2077』

フレンドとプレイしたい
『Raft』

優れたビジュアルスタイル
『Marvel’s Spider-Man: Miles Morales』

最も革新的なゲームプレイ
『Stray』

不得意なベストゲーム
『エルデンリング』

ベストサウンドトラック
『FINAL FANTASY VII REMAKE INTERGRADE』

優れた物語ゲーム
『ゴッド・オブ・ウォー』

ゆったり座ってリラックス
『レゴ スター・ウォーズ/スカイウォーカー・サーガ』

外出先でのベストゲーム
『DEATH STRANDING DIRECTOR’S CUT』


興味深いのは、アワードタイトルの11部門中、完全新作タイトルが受賞したのは4部門に留まった点。すでに他ハードに発売されたのち、時を経て昨年Steamで発売されたゲーム群がアワードに輝いている。Steamアワードでは旧作がアワードに輝くことも多いが、10部門中7部門が完全新作だった昨年と比べると、旧作率の高まりは顕著だ。

前述したように本アワードはユーザー投票型なので、タイトルはユーザーによって決定される。他ハードで発売され数年経った作品でも、Steamにくることでユーザーに愛され高く評価されるケースが多くあるということだろう。あるいは、昨年は人気作の移植が多かったともいえるかもしれない。いずれにしても、改めてSteamのユーザーコミュニティの地盤の強さを感じさせる。そのほか、ノミネート作品などの詳細はSteamアワード2022ページを確認してほしい。

Ayuo Kawase
Ayuo Kawase

国内外全般ニュースを担当。コミュニティが好きです。コミュニティが生み出す文化はもっと好きです。AUTOMATON編集長(Editor-in-chief)

記事本文: 5199