Wake Up Interactiveは12月24日、完全子会社である株式会社ヴァルハラゲームスタジオと、同じく完全子会社であるソレイユ株式会社間の、合併をおこなうと発表した。ソレイユ株式会社を存続会社とする吸収合併であり、同日をもって、株式会社ヴァルハラゲームスタジオは解散するという。
ヴァルハラゲームスタジオは国内のデベロッパー。元テクモの兼松聡氏が2007年に設立した株式会社ヴァルハラを原型とし、2008年にテクモ社内チームTeam NINJAより板垣伴信氏らが合流していた。2015年には三人称視点シューター『デビルズサード』を発売したほか、2016年には『桃太郎電鉄2017 たちあがれ日本!!』の開発を手がけている。2017年8月にはWake Up Interactiveの完全子会社に。同年9月には板垣氏が取締役およびCTOを退任し最高顧問となった。以降は、Wake Up Interactiveおよびグループ会社ソレイユのバックオフィス業務などを請け負ってきた。
そして2020年には、兼松氏が代表取締役および取締役を退任。今年に入ってからは板垣氏は新会社「板垣ゲームス」を立ち上げるなど、上層部に変化の動き。一方、11月にはテンセントホールディングスがWake Up Interactiveを買収し、子会社とともにテンセント傘下へ入ることに。ソレイユは自社オリジナルIPプロジェクトとして、多人数オンラインアクション「Project EDO」を始動させるなど、今後の展開を見せていた。こうしたなか、今回の合併がおこなわれたかたちだ。
今回の合併にともない、株式会社ヴァルハラゲームスタジオの全従業員はソレイユ株式会社に転籍。株式会社ヴァルハラゲームスタジオ代表取締役CEO菊地隆行氏は、ソレイユ株式会社の代表取締役会長兼CEOに就任することとなる。ヴァルハラゲームスタジオといえば、『デッド オア アライブ』『NINJA GAIDEN』の板垣氏のスタジオ、という印象も強い。板垣氏はすでに同社を離れているとはいえ、著名クリエイターが立ち上げたスタジオが解散になるとの報せは、驚きをもって迎えられている。テンセントによる買収を経て、経営の効率化がはかられたかたちだろう。
ソレイユは現在、「Project EDO」を開発中だ。