ヒーロー系ハクスラARPG『Torchlight: Infinite』発表。中国で生まれ変わる新たな『Torchlight』


パブリッシャーのXDは12月21日、ハクスラARPG『Torchlight: Infinite』を正式発表した。対応プラットフォームとしては、モバイルを含むマルチプラットフォームでの展開を予定しているという。発売時期は未定。 
 

 
『Torchlight: Infinite』は、人気ハクスラARPG『Torchlight』シリーズの最新作。舞台となるのは、『Torchlight II』から200年後、魔法の鉱物Emberによる技術が発達した時代だ。人々はEmberを機械や魔術の原動力として活用していた。一見して文明が発達しているようだが、その背後では、Emberの影響による破滅の足音が近づいてきている。文明が前代未聞の危機に直面したとき、優秀な任務部隊が立ち上がった。メンバーそれぞれの力を駆使して悪を討ち、世界を救うのだ。 

ゲームとしては、ランダムに生成されるダンジョンに潜り、さまざまな戦利品を獲得していくこととなる。プレイヤーキャラとなるヒーローは現時点で3名が判明。銃撃を駆使するDivineshot Carino、大剣を振り回すBerserker Rehan、火と氷の魔法を扱うFrostfire Gemmaが明らかにされている。また、IGNで公開されているシネマティックトレイラーに出演する魔術師の男性や猫型の女性などもヒーローとして登場しそうだ。 

本作では、オープンエンドなヒーロー育成が特徴となっている。ヒーローは180種類以上のユニークなスキルを習得可能だ。本作のスキルには、いくつかのカテゴリが存在。即時に効果を発動する攻撃技は「Active」に分類され、クールダウンなしで使用可能だ。また、アップグレードや独自の効果をActiveスキルに付与する「Support」スキルも存在する。 

さらに、それぞれのActive/Supportスキルには、スキルの性質を表す複数のタグが与えられている。「炎ダメージ付与」など、似たタグをもったスキル同士は組み合わせが可能で、新たな独自スキルを作り出すことができるのだ。たとえば火の玉を飛ばすActiveスキルの「Split Fireball」をSupportスキルの「Greater Multiple Projectiles(発射数増加)」と組み合わせることで、1つしか放てなかった火球を5つに増加させることが可能。このほかにも弾道のスピードを速くしたり、ターゲットを追尾するようにしたり、さまざまな改変が可能なようだ。 
 

 
ところで、『Torchlight: Infinite』の発表ツイートには現在、期待と不安の声が寄せられている。『Torchlight』シリーズは第二作までRunic Gamesが開発・パブリッシングし好評を博していたが、第三作『Torchlight III』は過去作に参加したMax Schaefer氏が新たに設立した、Perfect World傘下のEchtra Gamesが開発。2020年に正式リリースを果たしたものの、視認性の悪さや爽快感の薄さなどが指摘され、記事執筆現在で「賛否両論」との評価に落ち着いている。そして最新作はモバイルを含むマルチプラットフォーム展開ということで、従来のPCゲームとしてのクオリティを望むファンからは懸念も寄せられているようだ。 
 

 
今回『Torchlight: Infinite』をパブリッシングするXDは、横スクロール型2Dアクションゲーム『ICEY』やリズムアクションゲーム『Muse Dash』などをおくってきた中国のパブリッシャーだ。最近では『The Almost Gone』や『Sands of Salzaar』といった作品もプロデュースしており、いずれのゲームも評価は高い。評判を分けた前作からIPを引き継ぎ、最新作をどう展開するか注目したいところである。なお『Torchlight: Infinite』は、『Torchlight III』とはまったく別のチームで開発されるとのこと。『Torchlight』の第一作目と第二作目を愛するスタッフが制作しているそうだ。 

『Torchlight: Infinite』はマルチプラットフォーム向けに現在開発中で、発売時期は未定。現在クローズドベータテストの参加者を募集しており、公式サイトからサインアップ可能だ。