『ファイナルファンタジーVII リメイク』PC版に奇妙なModが生み出される。バスターソード代わりにされるスカーレット

 
Image Credit : Yosh10line / スクウェア・エニックス

スクウェア・エニックスは12月16日、『ファイナルファンタジーVII リメイク インターグレード』のPC版をEpic Gamesストアにて発売した。人気作がPCにデビューしたということで、バラエティ豊かなModが制作されているようだ。Eurogamerが伝えている。

『ファイナルファンタジーVII リメイク』は、PS向けに発売された『ファイナルファンタジーVII』をベースにしながら、ゲームそのものを再創造した作品。グラフィックは最新技術を用いたフル3Dになり、ターンベースだった戦闘はアクションベースになっている。クラウドたちのミッドガル脱出までの物語を描いた作品であるが、オリジナルを丁寧になぞりつつ、独自の要素も盛り込み高い評価を獲得した。『ファイナルファンタジーVII リメイク インターグレード』は、追加要素を収録し次世代機向けの最適化がはかられた作品。コンテンツとしては、ゲーム本編のほか、ミッドガル脱出のエピソードをベースに、ウータイの娘ユフィを主人公とした物語が収録されている。


同作においては人気作の宿命というべきか。さっそくModが続々と生み出されており、Nexus modsなどで公開されている。PC版は発売されて間もないということで、小さな変化を加えるものが多い。たとえば、エアリスやティファがイベントの時だけ着用する衣服を、普段から着せるModが数多く投稿されている。

衣服Modはイベント時に着用しているだけに、さほど違和感はないかもしれない。問題は武器Modの方である。クラウドに正宗を背負わせるModやユフィにバスターソードを背負わせるModは、違和感はあるものの相対的にはまだかわいい方。変わったものとしては、クラウドのバスターソードを悪役であり、神羅カンパニーの兵器開発部門統括者であるスカーレットに差し替えるModが登場している。

Image Credit : Yosh10line / スクウェア・エニックス
Image Credit : Yosh10line / スクウェア・エニックス


Scarlet over Buster Sword」はその名のとおり、クラウドのバスターソードを、スカーレットのモデルに差し替えるというもの。ジョークModとして開発されたという。差し替えはかなり荒々しくおこなわれており、そもそもクラウドにフィットしていない。非戦闘時でもクラウドに対して垂直に仕舞われる始末。イベントシーンなどは異様な光景になっている。戦闘時、クラウドはスカーレットの足をもって振り回し敵を叩く。スカーレットの胴体や頭の打撃で敵にダメージを与えるわけだ。いくらストーリー中に幾度も悪態をつきプレイヤーの顰蹙を買うからといっても、なかなか散々な扱いである。インパクト強めな一発ネタだ。


そのほか、動的解像度を無効化するModや、一部で報告されているカクつきを防止するModなど、PC版における不満を解消するユーザーModなども生み出されている。公式で対応されるのがベストだが、不満点をユーザー主導で素早く対応できるのは、Modの魅力でもある。興味のある方はNexus modsの同作のページを覗いてみるといいだろう。

『ファイナルファンタジーVII リメイク インターグレード』は、PS5/PC(Epic Gamesストア)向けに発売中だ。