ゲームスタジオWashbear Studioは12月16日、『Parkasaurus』のNintendo Switch版を発表した。2022年春に配信予定。なお弊誌が開発元に日本での配信について訊いたところ、国内発売もしたいとのことだった。PC版はすでに日本語対応がはたされており、海外Nintendo Switch版は日本語も収録。ニンテンドーeショップにおいては、海外デベロッパーも国内で配信しやすいIARCレーティングを採用できるため、日本でもリリースされる可能性は高そうである。
『Parkasaurus』は、恐竜テーマパークを運営するシミュレーションゲームだ。PCでは2020年8月に正式リリースされたゲーム。プレイヤーは、ポータルなどから入手した化石を発掘し、恐竜の卵を生成。恐竜の卵を孵化させれば、肉食恐竜や草食恐竜が誕生。その恐竜の特性にあわせたバイオームを構築し、テーマパークの目玉として展示する。入場料を稼ぎ、経営を進めていくのだ。
園内には各所スタッフを配置。恐竜はなかなか気難しく、プライバシーが守られていなかったり寂しかったりするとフラストレーションをためていく。世話をする人がいるわけだ。飼育員がいなければ餌は供給されず、清掃員がいなければ、ゴミがあふれたままになる。恐竜のうんちの掃除も、彼らが担当する。恐竜が暴れだした時のために、警備員も必要だ。適切なスタッフを配置し、テーマパークをうまく経営していこう。柵を破壊し始めたりもするので、うまく職員を配置し世話だけでなく監視する必要もある。
研究所にて、研究を進めることも重要。研究ポイントがたまれば膨大なスキルツリーの中から、テクノロジーを獲得しよう。任意のテクノロジーを獲得すれば、購入できる施設やアイテムが増え、テーマパークがさらに拡張できるようになる。そして余裕ができれば、ポータルから化石を持ち帰り、さらに恐竜の数を増やそう。
『Parkasaurus』はポップな見た目からも想像できるように、遊びやすさを重視している。チュートリアルは完備されており、複雑な経営要素はなく、この手のジャンルのゲームとしては難易度も易しめ。だからといってゲームとして浅いわけではなく、恐竜や来場者は周囲の環境にあわせて細かくリアクションするなど、作り込みは細かい。ゆるく経営しながら、新しく恐竜を生み出すサイクルを楽しむ設計となっているだろう。
PC版は早期アクセス配信からスタートし、2020年8月に正式リリースされた。Steamでは約2000件のレビューが寄せられ、「非常に好評」。前述した遊びやすさが高く評価されているのだろう。同作はあくまでPCのみにリリースされておりコンソール向けには展開されていなかったが、このたびNintendo Switchに移植されるようだ。
Nintendo Switch版は、グラフィックの質自体はやや落とされているものの、恐竜などのアニメーションなど本作の醍醐味は健在。トレイラーを見た限り、テーマパークをそれなりの規模に広げることも可能なようだ。大きな規模に発展した場合、どの程度動作の快適さが担保されるかは気になるところである。
『Parkasaurus』Nintendo Switch版は、2022年春発売予定。国内配信も計画されている。