国内デベロッパーJoyPlotは12月11日、横スクロールシューティング『マリモ -VS- 外来種』を発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)。リリース日は「Coming Soon」とされている。
『マリモ -VS- 外来種』は、かわいいマリモが猛烈な外来種と戦う横スクロールシューティングゲームだ。舞台となるのは西暦2222年。地上で起きた自然環境の破壊と汚染によって世界の生態系は大きく変化していた。大規模な破壊活動の衝撃により陸地はえぐれ、海と湖沼は繋がり、淡水生物に危機が訪れている。また、地上から全水域に降り注いだ「謎の粒子状物質」により、水生生物たちに未知の突然変異が起こってしまう。
マリモの生息地である阿寒湖にも、変異したさまざまな外来種が侵入し、在来種を次々に捕食。かつてヒトによって保護されていた球状マリモは著しくその数を減らし、今や小さな群生地1か所を残すのみとなっていた。無抵抗なマリモはなす術なく絶滅を迎えると思われたが、突如として、その中に変異個体が出現する。光合成によって放出される酸素を自在に操り行動する能力を得た変異マリモは、その力によって初めて外来種を撃退することに成功。球状マリモのわずかな生き残りは、目前に迫る外来種の大群と戦うために転がり始めることとなる。
本作は昔ながらの横スクロールに、奥行き方向の攻防要素を加えた2.5Dシューティングゲームだという。基本は移動と二種類のボタンのみのシンプルな操作性。しかし、画面奥から現れる敵を6体まで同時に追尾できるロックオンショットや、敵や敵弾を貫通可能な前方へのチャージショットなど、さまざまな攻撃手段が用意されているようだ。一度の攻撃で多くの敵を撃破すると得られるスコアが増加。また、敵を倒す順番によって最終スコアが大きく変化するという。
敵としては、ウチダザリガニの群れなどが襲来し、中には大型の個体も存在するようだ。また、魚やタコなど、変異した海の生物などもマリモの前に立ちふさがるという。全体としては、5つのステージ + 1つの隠しステージで構成。物理演算に基づいて挙動するギミックも用意されているといい、何らかの仕掛けを駆使しながら進むステージもあるようだ。プレイヤーの腕前に応じて選択できる4つの難易度が存在しているほか、はじめてプレイするユーザーに向けたチュートリアルも完備。さらには、現実の外来種について学べるデータ集も付属しているとのことだ。
本作を開発するJoyPlotは、国内の企業だ。脳トレや計算トレーニングなどのアプリ開発・配信をおこなっているほか、プログラミング学習ブログや健康情報ブログなどを運営。経済や簿記の情報などもざっくばらんに発信している。こうした事業のなかで、マリモ情報に特化したブログ「マリモの広場」も運営。マリモの生態や阿寒湖周辺の観光情報なども紹介している。とらえどころのない多角的な事業展開をしているなか、マリモへの愛とアプリ開発技術が結実して、『マリモ -VS- 外来種』が制作されているようだ。
『マリモ -VS- 外来種』はPC(Steam)向けに配信予定。リリース時期は「Coming Soon」とのことだ。