Team17は一人称視点シューティング『Ready or Not』を2021年末に早期アクセス配信開始することを発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)。
『Ready or Not』は、警察の特殊部隊SWATの活躍をテーマとした一人称視点シューティングゲームだ。プレイヤーはSWATを指揮し、さまざまな危険な任務に挑むこととなる。本作の制作において、開発元VOID Interactiveは世界中の警察から助言を受け、エンゲージメントのルールと得点システムを創出。挑戦的でありながらもリアリスティックなゲームが用意されているという。またリアリズムを追求するため、本作では弾道の貫通、跳弾、ケブラー、プレートのダイナミクス、発射体の膨張と運動量などを正確に表現しているとのことだ。
武器の扱いやプレイヤーの操作システムにおいては、かつてないレベルで、警察官を状況に応じ効果的に動かすことが可能だという。シンプルで自然な操作システムが目指されているといい、プレイヤーが沢山ありすぎるキーバインドを忘れてしまい、戸惑うようなことがないように、操作面にも配慮されている。
ミッションにおいては、まずブリーフィングから始まり、フロアプランやミッションの戦略を練る。任務の実行はリアルタイムで進行し、警官はバリスティックシールドや破城槌、タクティカルラダーなどを使用することが可能。またSWATのユニットは、狙撃手や交渉人といった支援部隊の選択をおこなうこともできる。シングルプレイ時には、チームリーダーがAI警官に指示を出して任務を遂行するという。ストーリー主導のキャンペーンモードのほか、オンラインでフレンドと協力できるモードや、マルチプレイヤーでの対戦モードもある。
本作では60ものアイテムが存在し、さまざまな状況に対処できる。武器の光学系や銃口の変更、マガジンの種類、フォアグリップのバリエーションにより、警官は戦闘で優位に立つことが可能だ。あるいは、プレートやヘビーアーマーを装備して機動性を犠牲にする代わりに、即死を回避するといったロードアウトも可能なようだ。なお、警官らはチームのパッチやユニフォームを身に着けることができるという。
今回の早期アクセス配信開始については、スタジオとしてのっぴきならない事情があるようだ。本作は39.99ドルで販売中のスタンダードエディションのほか、約3倍の119.99ドルで販売するサポーターエディションが存在。同エディションは、アルファテストへのアクセス権や最初の拡張が無料になる権利などが付属する。そしてスタジオとしては、自社サイトを通じた、これらのエディションの事前販売による収入をおもな開発費として充てていたという。
ところが、リリース前に発行できるSteamキーの数が限度に達してしまい、これ以上サポーターエディションを販売することができなくなってしまったそうだ。そこで、今後も事前販売を継続し、収入を確保できるように、早期アクセス配信開始へ踏み切ることになったという。
早期アクセス配信開始後の対応としては、サポーターエディションの所有者とスタンダードエディションの所有者の場合で異なる。サポーターエディションを購入している場合、今後新たなSteamキーが送付され、ゲームをSteamライブラリに追加できるようになる。このビルドは、すでに配信されているアルファ版と同様で最近のパッチまでを含むが、今後アルファ版からベータ版へと移行するようだ。
VOID Interactive公式サイトからサポーターエディションを購入したユーザーは今後もアルファブランチにアクセス可能で、新しいコンテンツなどをテストすることが可能。また、今後サポーターエディションに加わるさらなる限定特典として、サポーターは毎月のライブQ&Aセッションやコミュニティ投票、サポーターDiscordのプレイテストなどを通じて、開発チームとコミュニケーションすることができるようになるという。現在VOID Interactiveは、サポーターエディションをSteamから直接購入できるように調整中だそうだ。
スタンダードエディションの購入者は、早期アクセス配信開始をもってはじめてベータビルドへのアクセスが可能になるという、VOID Interactiveを通じて購入していた場合は今後、販売プラットフォームXsollaからメールが届き、ゲームキーを受け取ることができるという。ゲームには協力モードやシングルプレイヤーアクションが含まれているとのことだ。
『Ready or Not』は2021年末に早期アクセス配信開始予定。現在、VOID Interactive公式サイトにてスタンダードエディションが39.99ドル、サポーターエディションが119.99ドルで販売中。Steamにおいても同程度の価格で販売が開始されるだろう。