Nintendo Switch/GC/PC用コントローラー「Panda Controller」発表。eスポーツチームが開発する多機能GC風コントローラー

eスポーツチームPanda Globalのハードウェア部門Panda Hardwareは12月2日、Nintendo Switch/ゲームキューブ/PC用コントローラー「Panda Controller」を発表し、Kickstarterキャンペーンを開始した。すでに製品化が決定している。

eスポーツチームPanda Globalのハードウェア部門Panda Hardwareは12月2日、Nintendo Switch/ゲームキューブ/PC用コントローラー「Panda Controller」を発表し、Kickstarterキャンペーンを開始した。初期目標金額10万ドル(約1100万円)は開始から1時間足らずで突破しており、すでに製品化が決定している。
 

 
Panda Controllerは、ニンテンドーゲームキューブコントローラーを彷彿とさせるスタイルのNintendo Switch/ゲームキューブ/PC用コントローラーだ。Panda Globalは『大乱闘スマッシュブラザーズ』シリーズを主戦場とするeスポーツ選手を抱えており、競技における同シリーズのプレイにおいては、ゲームキューブコントローラーが依然としてベストだと語る。ただ、入手性などの問題もあり、独自の仕様を盛り込んだPanda Controllerを開発したという。

本機の基本的なスタイルやボタンレイアウトは、ゲームキューブコントローラーに準拠。そのうえで、Nintendo SwitchのHOMEボタンやキャプチャボタン、ZLボタンなどを追加している。左右のグリップの裏にもボタンが追加。ABXYボタンは角を落とした丸みのある形状をしており、これによって各ボタンへの指の移動がスムーズになるという。また、十字キーや振動機能のON/OFFや、トリガーの押し込み距離の調節機能、重量を調節できる重りの付け外し機構など、競技での使用を重視した仕様を採用している。
 

 

 
見た目のカスタマイズ性も重視しており、コントローラー前面のシェルは簡単に交換可能。マグネットだけで装着しているそうだ。Kickstarterキャンペーンのストレッチゴール達成によりパーツ販売が決定しており、別の色のシェルやボタンなどを購入できるようになるものと思われる。

本機は基本的には有線コントローラーであり、USB Type-C端子を搭載。ゲームキューブへの変換ケーブルも用意される。ただ、背面に拡張パックを装着することで、Nintendo Switch/PCとBluetooth接続が可能。無線コントローラーとしても機能するのだ。なお、拡張パックは別売りである。
 

 
Panda Globalは過去にも、ゲームキューブコントローラーアダプタ兼Nintendo Switchドックの「Ultimate GameCube Adapter」を開発・販売。ゲームキューブコントローラーと『大乱闘スマッシュブラザーズ』シリーズとの組み合わせへの想いは並々ならぬものがあるようだ。また来年には、北米地域で初めてとなる、同シリーズの任天堂公認巡業試合を主催することも決定している。とはいえ、Panda Controller自体は任天堂の公式ライセンス商品ではないことは留意しておきたい。

Panda Controllerは、Kickstarterにて開発資金を募集中。本稿執筆時点で、初期目標金額10万ドルを大きく超える約65万ドル(約7400万円)が集まっており、製品化は決定済みだ。90ドル(約1万216円)以上の出資でPanda Controllerを1台入手でき、出荷時期は2022年12月とのこと。また、先述した無線コントローラー化できる拡張パック「Wireless Pack」は、30ドル(約3400円)で追加可能。出資手続きのなかで、アドオンとして選択できる。詳細はキャンペーンページを確認してほしい。
 

*日本人ゲーマー向けにもPanda Controllerを案内する考えがあるようだ。




※ The English version of this article is available here

Taijiro Yamanaka
Taijiro Yamanaka

国内外のゲームニュースを好物としています。購入するゲームとプレイできる時間のバランス感覚が悪く、積みゲーを崩しつつさらに積んでいく日々。

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