『ポケモン』ダイパリメイクにて一部の連れ歩きポケモンが“ツッコミ”受ける。空中スライドするアーボに、小さすぎるレックウザ

『ポケモン』ダイパリメイクでは、ポケモンを連れ歩くことが可能。しかし一部の『ポケモン』ダイパリメイクプレイヤーからは、“ツッコミ”が入っているようだ。

『ポケットモンスター ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパール(以下、ポケモンBDSP)』にて、ポケモンのアニメーションが話題となっているようだ。本作にて実装されている機能の一つが、ポケモンの「連れ歩き」。ポケモン一体をフィールド上で呼び出し、プレイヤーの後ろをついてこさせることができるのだ。 

連れ歩いているポケモンは、ときどききのみを拾ってくれるなどのメリットも存在する。そして、お気に入りのポケモンが一生懸命ついてきてくれる姿は、見ていて嬉しいもの。本作ではすべてのポケモンが連れ歩き可能となっているため、自分の好きなポケモンがどのような姿でついてきてくれるか楽しみにしていたトレーナーもいるだろう。ところが、一部のポケモンについては“ツッコミ”が入る事態となっている。 

海外掲示板Redditにてユーザーが指摘したのは、「アーボ」の連れ歩きである。アーボといえば、どくタイプの技を使うへびポケモン。2メートルにもおよぶ体躯で、ぐるぐるとぐろを巻いた姿が印象的な、まさに「毒蛇」といった様相のポケモンである。初代から活躍するアーボは、『ポケモンBDSP』にてどのような連れ歩きモーションを見せてくれるのか。その解答が下記の動画である。なんと、とぐろを巻いたまま空中をスライドして移動しているのだ。しなやかな身体を一切活かすことなく、見事に静止したまま水平移動している。アーボがお気に入りだという投稿者も、この姿には衝撃を受けたようだ。レスにおいては「ルンバ」呼ばわりされるなど、散々ないわれようである。 
 

 
実は本作の連れ歩きについては、同様にツッコミを受けているポケモンがちらほら存在する。もっとも多く見られる意見は「小さすぎる」という声だ。一部の大型ポケモンはプレイヤーの後ろをのっしのっしとついてくる姿を期待されていたものの、実際のゲーム中では慎ましいサイズに収まっている例がほとんど。とくにディアルガやパルキアは、イベントシーンで大きなスプライトを見ることができただけに、連れ歩き時に縮んでしまう現象は少なからず残念がられているようだ。 
 

 
また、なかでも伝説のポケモンで不評なのがレックウザ。こちらもミニサイズなうえ、長い身体をくねらせることなく静止したままついてくる、寂しいアニメーションとなっている。『ポケモンBDSP』においては、蛇行するタイプのポケモンの動きが不得手とされているのかもしれない。
  

*1分27秒より、レックウザの移動アニメーション。 

 
とはいえ、不評なアニメーションばかりではない。Redditでは、凝った連れ歩きを見せてくれるポケモンも話題に挙がっている。そのうちの1匹が、ゴローニャだ。本作ではプレイヤーが歩いているときと走っているとき、2種類のモーションが用意されている。そのうち走っているときの動きに注目。ゴローニャは顔と手足を引っ込めて、ゴロゴロと転がってついてきてくれるのである。実に合理的であり、野生でも同様の生態が見られることだろう。このほか、「動きが遅すぎる」系のポケモンも愛嬌があるとして人気だ。ようがんポケモンのマグカルゴは、カタツムリのような見た目そのまま、まさに蝸牛の歩み。自転車で颯爽と走るプレイヤーに置いてけぼりにされる哀愁ある姿が、ユーザーの笑いを誘っている。 
 

 

 
ちなみに、連れ歩きについては思わぬ副次効果も発見されているようだ。『ポケモン』シリーズといえば、フィールドにしばしば見えないアイテムが隠されている。ダウジングマシンなどを用いて捜索に精を出している人もいるだろう。実は、連れ歩きポケモンと隠しアイテムには思わぬ関係がある。 

プレイヤーがフィールドを歩いているときは目に見えず、触れることもできない隠しアイテムだが、連れ歩きポケモンに対しては衝突判定があるようなのだ。つまり、フィールドの何もない場所で連れ歩きポケモンが引っかかっているように見えたら、そこには隠しアイテムがあるということ。回収を目指す人は、ポケモンを連れ歩きながら探索することで見つけやすくなるかもしれない。 
 

 
ただし連れ歩きに関しては、ときにゲームプレイに支障をきたすとも報告されている。よく言及されるのは、連れ歩きポケモンのスプライトがプレイヤーの進路を塞いでしまう例。狭い通路を行き来する際など、後ろをついてくるポケモンに進路を阻まれ行き詰まってしまうケースがあるようだ。このほか、フィールドでの座標がおかしくなってしまう事例も頻発。上方に橋がかかっている場合など、ポケモンの位置だけがなぜか橋の上に判定されてしまい、降りられなくなってしまうバグが散見されている。 
 

 

 
なお、歴代シリーズでもポケモンの連れ歩き可能な作品は複数あり、そのうちの一つが『ポケットモンスター Let’s Go! ピカチュウ・Let’s Go! イーブイ』。同作でも、基本的にすべてのポケモンを連れ歩くことができた。もちろん先述のアーボも登場しており、このときはしっかり長い体をくねらせて移動する姿が見られる。
  

*1分31秒より、『ポケットモンスター Let’s Go! ピカチュウ・Let’s Go! イーブイ』におけるアーボの連れ歩き。 

 
そのほか、『ポケットモンスター ソード・シールド』でもポケモンの連れ歩きはアップデートで追加された。以前の作品と『ポケモンBDSP』は、キャラクターの頭身が違う関係で、スプライト制御としては異なるシステムを使っているのかもしれない。しかし、過去作で生き生きした連れ歩きモーションを見られただけに、今作では多くのユーザーの失望を買ってしまった可能性はありそうだ。本作の連れ歩きはヨスガシティのふれあい広場で解禁可能。お気に入りのポケモンの歩きモーションを一度チェックしてみるといいだろう。 




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Yuki Kurosawa
Yuki Kurosawa

生存力の低いのらくら雰囲気系ゲーマーです。熾烈なスコアアタックや撃ち合いを競う作品でも、そのキャラが今朝なに食ってきたかが気になります。

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