物理演算クラフトVRサンドボックス『Primitier(プリミティア)』Steamにて12月3日に早期アクセス配信開始へ。VTuber大田マト氏が手がける
VTuber大田マト氏は11月28日、『Primitier(プリミティア)』を12月3日にSteamにて早期アクセス配信開始すると発表した。メインテーマも収録された最新PVも公開されている。
『プリミティア』は、VRサンドボックスゲームだ。VR専用タイトルになるという。本作では、広大な世界の中で、物を作ったり、あるいは切断したりしながら、道具や機械をクラフトできる。本作の特徴は、突き詰められたクラフトシステムである。たとえば、石を拾って木を叩くと、叩いた位置に基づいて木が切断される。そして木の棒と石をくっつければ石斧となる。単に物を作るだけでなく、切断や結合で物を生み出せるのだ。ゲーム内に存在するほぼすべての物体が材料として使用可能とのこと。
また高度な物理演算が導入されているということで、重量などがアイテムの挙動に関係してくる。具体的には、石斧は、柄の長さや石の重さによって振りやすさや破壊力が変わるという。投石器や荷車などの機械を作って物理的に動作させることもできるとのこと。空気抵抗、揚力、浮力なども、ゲーム内でシミュレーションされるそうだ。この世界には、物理法則が存在するのだ。ただし水流については断念したようだ。
それぞれのオブジェクトに数値が設定されており、その数値が画面上に表示されている点も本作の特徴だろう。公開された映像内では、プレイヤーが石斧で木を叩くことで数字が減っていき、0になると木が倒れる。敵にも数値が表示されており、攻撃することで数値が減ったり敵が分裂したりする。各数値を可視化させるのは、興味深い試み。本作が数字やシミュレーションに基づいたゲームであることがよくわかる施策 である。そのほか、VRM形式のファイルを読み込むことでアバターを変更可能とのこと。なお本作にオンライン要素はないそうだ。
配信日の発表にあわせて大田マト氏は、同作の早期アクセス配信後のロードマップを公開している。ロードマップの前半には、新しいバイオームや植物・鉱物、ホルスターシステムが追加予定。後半には地形変更システムや電気や論理回路、そしてクリエイティブモードが実装される予定だ。Steamストアページによると、早期アクセス配信期間は、ひとまず1~2年を予定しているそうだ。同作はitch.ioにてデモ版が配信され、長らくテスト運用されてきたが、ついにSteamにて早期アクセス配信が開始されるようだ。
なお大田マト氏は、弊誌AUTOMATONと名前が似ているが、まったくの無関係。ただし以前、弊誌AUTOMATONにて『Automaton』なるゲームの記事を出した時、大田マト氏が同記事のツイートに「いいね」をしたという過去をもつ。それぐらいのつながりである。だからといってどうということはないが、とにかく大田マト氏の新作は楽しみだ。
『Primitier(プリミティア)』は、12月3日にSteamにて早期アクセス配信予定だ。
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