『あつまれ どうぶつの森』「家具みがき」がすごい。「吸い込みカービィ」から「怨念の墓」まで、マイデザインでアイデア広がる
『あつまれ どうぶつの森』にて、新たなクリエーションの幅が広がっているようだ。本作では、11月頭より有料DLC「ハッピーホームパラダイス」が配信中。無人島から離れたリゾート地にて、どうぶつたちの理想の別荘を建てることが可能だ。別荘づくりを進めるなかでは、新たなアクションを獲得することもできる。それが「家具みがき」だ。Lボタンで専用の衣装に着替え、家具の前でAボタンを長押しすることでみがくことができる。
家具をみがくと、さまざまな楽しみ方が可能だ。デフォルトの状態でみがくと、家具はピカピカに。周囲に星がきらめくようなエフェクトを付与することができる。ある程度別荘づくりを進めると、「ピカピカ」のほかにもさまざまな種類のエフェクトをつけることが可能となる。「ラブラブ」でハートを飛ばしたり、「モクモク」で湯気を出してみたり。エフェクトの活用によって、コーディネートの幅がさらに広がるのだ。
海外掲示板Redditには、こうしたエフェクトを最大限活用した例が投稿されている。下記の動画に映し出されているのは、禍々しい雰囲気の回廊。左右には鎧甲冑や未知の偶像が並べられており、奥には雷撃のほとばしる剣が突き立っている。投稿者は「これって『どうぶつの森』?」とのコメント。そう、このダークな世界観の映像も『あつまれ どうぶつの森』内で撮影された作品である。映像内にたちこめる暗黒のオーラをよく観察してみると、それぞれ一つ一つのエフェクトに分解することが可能。奥の剣には「ビリビリ」が適用されているほか、通路左右に並べられたはにわには「どんより」を付与し、おどろおどろしさをプラス。さらに鎧甲冑に「モクモク」を発生させることで、奥行きある空間を演出している。
プリセットのエフェクトだけでも、かなり遊びの幅が広がる家具みがき。しかし本機能の楽しみ方はこれだけではない。実は家具みがきによるエフェクトには、マイデザインを利用することも可能なのだ。「キラキラ」や「ラブラブ」といったエフェクトのデザインを差し替えることで、それぞれ元の効果に対応したモーションで適用される。これを利用して、さまざまな遊び方が可能だ。
たとえばこちらのRedditユーザーは、「モクモク」エフェクトを差し替えることで別の演出を表現。ゆらゆらと揺らめく炎のデザインをエフェクト化し、部屋全体に付与することで、まるで火災現場のような光景を生み出している。「モクモク」特有のぼんやりした効果が相まって、1枚絵をもとにしたデザインでも動的な効果を生み出すことに成功しているわけだ。
国内Twitterユーザーのとん氏は、「どんより」のエフェクトに意外な活用法を見出しているようだ。デフォルトのまま使うと不気味なオーラを発するエフェクトだが、マイデザインで差し替えると、デザインが外側から内側に向かって吸い込まれるようなモーションになる。とん氏はこれを活用して、『星のカービィ』の敵キャラ・ワドルディのデザインに差し替え。口を大きく開けたカービィの絵にエフェクトをつけることで、まるでカービィがワドルディたちを吸い込んでいるかのような構図を再現している。「どんより」エフェクト固有のモーションに着想を得た、アイデア賞といえそうだ。
数多く笑いを誘っているのは、キャラクターのポートレートをエフェクトに使った例だ。あるRedditユーザーは、ひのきぶろに「モクモク」を付与した模様。通常であれば湯煙のようなエフェクトが発生し、風呂にはぴったりのエフェクトだ。ところがユーザーは、本エフェクトをヤギの住民レムの似顔絵に差し替えている。すると、風呂場の回りにぼんやりとレムの顔がいくつも浮かび上がる、なんとも怨念めいたシュールな構図が出来上がってしまった。
「ポコポコ」エフェクトも人気の効果の一つだ。こちらはデフォルトの場合、家具の上に吹き出しがポコッと飛び出すエフェクト。このポップな動きにもさまざまな活用法が見出されている。国内Twitterユーザーの加治氏は、ハムスター住民ゆきみの似顔絵デザインを使ってさまざまな効果を実験。そのなかでも『スーパーマリオブラザーズ』コラボ家具の土管を使い、「ポコポコ」エフェクトで中からゆきみが飛び出しているかのようなデザインを実践している。ちょっとしたビックリ箱のような演出にも使える、可愛らしい活用例だ。お墓と「モクモク」を組み合わせた例も毒気が効いている。
マイデザインとの組み合わせにより、思いもよらない演出を可能にする家具みがき。単にインテリアをピカピカにするだけではない、さまざまな活用法が今後も研究されていきそうだ。家具みがきエフェクトは、有料DLC「ハッピーホームパラダイス」にて入手可能。一度入手すれば、自分の島にも持ち帰ることができる。
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