PS4社会主義国家マルチ『トゥモロー チルドレン』再リリースにむけて始動。SIEが同作の権利を開発元キュー・ゲームスに譲渡


有限会社キュー・ゲームスは11月9日、『The Tomorrow Children(トゥモロー チルドレン)』に関する権利譲渡契約を、ソニー・インタラクティブエンタテインメントとの間で締結したと発表した。キュー・ゲームスは今後、同作の再リリースを目指して尽力するとのこと。


『トゥモロー チルドレン』は、キュー・ゲームスが開発し、SIEからPS4向けに2016年にリリースされた、基本プレイ無料の大規模協力マルチプレイゲームだ。ある国家による、全人類の意識を共有しようとする実験の失敗によって生まれた、人々の肉体と意識が溶けて固まったボイドに覆われた地球が舞台となる。プレイヤーは文明を再建すべく各所に建てられた街を拠点に、ボイドに沈んだ人々の思念から生まれた島を開拓。資源を集めて街を発展させ、運営する。また、この世界にはボイドの存在によって生み出された巨大獣イズベルクがおり、その襲来から協力して街を守ることも求められる。

本作は、独特な世界観や、ボクセルコーントレーシングによるユニークなビジュアル、そして多数のプレイヤーが協力するマルチプレイなどにより注目された。数百時間以上もプレイしていたコアなファンもいたそうだ。しかし、ローンチから1年後の2017年11月にサービス終了となってしまった。


本作の権利はSIEが保有していたが、今回権利譲渡契約を締結し、開発元キュー・ゲームスの元に戻ることとなった。同スタジオの設立者であり、本作のディレクターを務めるディラン・カスバート氏は、ファンの声援が大きな後押しになったとコメント。また、IPを返還するために協力してくれたSIEにも感謝の言葉を述べている。

キュー・ゲームスは現在、本作の再リリースに向けて、ゲームの調整や改善を繰り返しているという。対応プラットフォームや配信時期については未定。同スタジオは、本作の開発の過程をファンに見てもらい、また参加してもらいたいとし、復活に向けたエキサイティングな開発状況を記録していくとしている。かつてプレイヤーだった方や、『トゥモロー チルドレン』に興味のある方は、公式サイトにて「ボイドからのお便り」に登録しておこう。




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