『あつまれ どうぶつの森』喫茶ハトの巣で聞けるこぼれ話が深い。ついに語られる“あの人気キャラ”の転職事情

『あつまれ どうぶつの森』で、新施設となる「喫茶 ハトの巣」のオープン。来店客の中には、これまで本作で出会えなかった懐かしいどうぶつたちの姿も。思わぬどうぶつからの思わぬこぼれ話に、ファンの注目が集まっている。

先日11月4日より、無料大型アップデート(Ver.2.0)が配信された『あつまれ どうぶつの森』。今回のアップデートでは、かっぺいのボートで向かう新たな離島ツアーや料理要素を筆頭に、バリエーション豊かなコンテンツが多数追加されている。その中のひとつが、新施設となる「喫茶 ハトの巣」のオープン。本作の喫茶店では、コーヒーを飲みに訪れるさまざまなどうぶつたちのこぼれ話が聞けるようだ。来店客の中には、これまで本作で出会えなかった懐かしいどうぶつたちの姿も。思わぬどうぶつからの思わぬこぼれ話に、ファンの注目が集まっている。なお本稿にはハトの巣に関するネタバレが含まれているので注意。





今回のアップデートで追加された喫茶ハトの巣は、『どうぶつの森』シリーズファンにとってはおなじみの店舗だ。ニンテンドーDS向けの『おいでよ どうぶつの森』で初登場した、寡黙なハトのマスターが営む喫茶店である。有志の情報によると、本作におけるハトの巣の建設条件は3つのようだ。条件のひとつが、島評価を★3に上げて「とたけけ」を島に呼んでいること。もうひとつが、博物館2Fの美術品エリアを増築していること。そして、博物館に海の幸を1個以上寄贈していることが条件となる。

3つの条件を満たした状態で、島民代表が博物館のフータに話しかけると、マスター探しの依頼が発生。その後スムーズに依頼を進めることで博物館改築に至り、依頼発生から最短2日後にハトの巣がオープンする。


晴れて博物館内にオープンした喫茶店では、マスターがコーヒーを提供してくれる。アツアツのコーヒーの評判は上々のようで、毎日さまざまなどうぶつたちがランダムに来店する。落ち着いた店内の雰囲気も相まって、島内随一の憩いの場として賑わいを見せているようだ。そんな憩いの場に訪れる来客の顔ぶれは、島に勧誘した住民だけではない。島の店舗や行商を担う面々も足を運んでいるようだ。

たとえば“きぬちゃん”ならぬ仕立て屋を営む「きぬよ」は、朝方にハトの巣へコーヒーを飲みに来ている様子。コーヒーを味わうきぬよからは、喫茶店ができて間もない頃、姉の「あさみ」と「ことの」、3人でコーヒーを飲みに来たエピソードを聞くことができる。ことのがファッション修行の旅に出かけるようになってからは、3人揃うことがあまりなかったため、久しぶりのお喋りが楽しかったとも語っている。またカブ売りの少女「ウリ」からは、頭のカブを乗せるのは実は大変だという裏話を聞くことができる。バランス感覚がないと、すぐに落っこちてしまうそうだ。ちなみに幼げな少女のウリはまだコーヒーが飲めないらしく、マスターをモチーフにしたお菓子の“鳩サブレ”を食べに来ているようだ。


こうしたこぼれ話の中でも、現在もっとも多くのファンにインパクトを与えたであろうものが、リセットさんの転職事情である。そう、なんとハトの巣には、シリーズを通して根強い人気を誇るキャラクター「リセットさん」が来店するのだ。リセットさんは、かつてリセット監視センターに務めていたモグラのおっさんである。過去作でゲームをリセットした多くのプレイヤーが、関西弁じみた口調にちょっぴり人情をまじえたどぎついお説教を浴びせられたことだろう。

これまで公式に明かされたリセットさんの近況としては、本作のオートセーブ対応とともに職を失ったとされていた。時代の流れに伴ってリストラされたのだ。ゆえに本作内の登場は、季節限定アイテムである「グラウンドホッグのもけい」のモデルとしてのみに留められており、公の場にリセットさんが登場することはなかったわけだ。しかしながら、本作内スマホアプリ「緊急脱出サービス」を利用した際に登場するオペレーターのやたら抑揚のある話し方や腑抜けたBGM、クセの強い関西弁はまさしくリセットさんそのもの。公式に明言されていないものの、“リセットさんは緊急脱出サービスのオペレーターに再就職した”という認識が、これまでファンの間で共有されてきた。


そんな世知辛い事情を持つリセットさん本人が、今回追加された憩いの場に晴れて登場。ほろ苦いコーヒーを飲むリセットさんの口から、「緊急脱出サービスの方は 今はアニキに任せてきてるんや」と語られている。つまりは今回のハトの巣追加にて、リセットさんは兄であるラケットさんと共に、緊急脱出サービスのオペレーターとして働いていることが公式に明言されたわけだ。本作発売から約1年半、ファンのささやかな疑問に終止符が打たれる結果となった。

なおリセットさんからは、「今は裏方の仕事がメインになって ワーワー言うこともなくなったわ その分、ひとと会う機会も少ななったけどな」と、転職先で働くちょっぴり切ない現在の心境も語られている。加えて「近頃はリセットボタンを見かけなくなったが、今の世の中にこそリセットボタンが必要ではないか。失敗してもやり直せる、そんな世の中であってほしい。人生にリセットボタンがあってもエエやろ!!」という旨の、前職の勤務経験にもあやかった、ハトの巣のコーヒーに劣らない熱いメッセージを投げかけている。

ちなみにハトの巣にはラケットさんも来店。弟のリセットさんと交代で休憩しに来ているようで、仕事場でテイクアウトしたコーヒーを兄弟で飲むこともあるそうだ。「いつも弟と、仕事終わりのコーヒーがうまいと思えるような 仕事の仕方をせなアカンなって 言うてますねん」とも語っており、兄弟ふたりで新たな職場の仕事内容に真摯に向き合っていることがうかがえる。


このようにそこでしか聞くことのできない、さまざまなこぼれ話が楽しめる喫茶ハトの巣。リセットさんを含むハトの巣に来店するどうぶつたちは、日付や時間帯によってランダムに選択されるようだ。特定のどうぶつに会ってみたい場合は、毎日欠かさず喫茶店に足を運ぶといいだろう。なお店内にはamiibo取り次ぎセンターも用意されており、amiiboを読み込むことで好きな対象キャラクターを呼び出すことも可能だ。呼び出せるキャラの中には、ケントやおまわりさん、えきいんさんといった懐かしい面々も。今回紹介した以外にも、ハトの巣にはまだまだ興味深いエピソードが隠されていることだろう。ぜひコーヒーを片手に、さまざまなどうぶつたちとの思い出話に浸ってもらいたい。




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Tetsuya Yoshimoto
Tetsuya Yoshimoto

ニュース担当。国内を中心に日々トレンドを探求しています。新しいものや可愛いものが好き。

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