修道院運営シム『Monastery Builder』発表、日本語対応。パン焼きにワイン造りに病院運営、坊主の仕事はラクじゃない

 

パブリッシャーのPlayWayは10月29日、修道院運営シミュレーション『Monastery Builder』を発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)。Steamのストアページによれば、本作は日本語表示に対応する。発売時期は2022年を予定。 
 

 
『Monastery Builder』は、ヨーロッパの修道院を建設・運営するシミュレーションゲームだ。中世の修道院での生活が再現されており、プレイヤーは修道士として日々のさまざまな課題をこなすこととなる。修道院で新たな建物を増設し、インフラを整備しよう。中世の修道院は、単なる求道の場所ではなく、病院や教育施設が充実していたことで有名だ。また、旅人用の宿泊施設としても利用され、近隣の住宅地に農産物を供給する重要な役割を果たしていた。さまざまな施設を備え、苦しむ人々を救うのだ。 

修道院の使命の一つは、貧しい人を助けること。たとえば飢えた人々にパンを配ることも重要な仕事の一つだ。そのためには相応の準備も必要となる。すなわち、パンを焼くための材料となる穀物を、農作業で育てるのだ。修道院の区画内を耕して、いちから畑を作ろう。種をまき、穀物が育つ時期になったら縄で結って収穫する。そうして収穫した穀物でパンを作り、村人に無償で配るのだ。村人には健康度・幸福度といったパラメーターがある模様。また、施しを与えることで修道士は村人からの信頼を獲得することができるようだ。 
 

 
中世において「ワイン」はキリストの血として扱われ、神聖な扱いを受けていた。そのため、ブドウ畑を開墾することも修道士の仕事の一つとなっている。ブドウを収穫したら、果実を圧搾し、水やイーストと混ぜ合わせる。その後樽に詰め、コルクで蓋をして熟成する……と、本格的なワインづくりを体験することもできるのだ。さらに大きな仕事として、病院を運営することも挙げられる。修道院内にベッドを並べ、病に苦しむ人々を迎えよう。医療行為をおこなう修道院では、薬品も自分たちの手で仕込むことになる。薬草をすりつぶし、しかるべき薬として患者に与えるのだ。 

なお、修道院そのものにもパラメーターが存在する。「農業/木工/建築/ワイナリー/醸造/写本/医療」といったステータス値が存在するようで、それぞれの活動における熟練度を示しているのだろう。こうしたパラメーターを上げる方法の一つとして、トレイラーでは新たな修道士を迎える様子が示されている。新たに修道士を迎える場合はプレイヤーが剃髪してやる必要があり、スキルチェック方式のミニゲームとなっているようだ。失敗するとどうなるのだろうか。 
 

 
ちなみに本作を手がけるデベロッパーSolidGamesは、並行して『Chinese Frontiers』を開発中。こちらは中国にて、万里の長城建設中に造られた集落で生活を送るシミュレーションゲームだ。いずれの作品においても歴史的なテーマへの探求心が見られ、スタジオがもつ学術的な見地が光りそうだ。 

『Monastery Builder』は2022年、日本語対応でPC(Steam)向けに配信予定だ。