『Halo Infinite』キャンペーンモードのグラフィックが、1年の延期を経て大きく向上。ファン作成の比較映像にて明らかに
マイクロソフトは10月25日、『Halo Infinite』のキャンペーンモードを紹介する最新映像を公開した。本作のキャンペーンモードの映像が披露されるのは昨年7月以来。当時、ファンからはそのグラフィックの品質に不満の声が寄せられ、結果的におよそ1年間の発売延期へと繋がった。それもあって、今回公開された映像には多くの注目が集まったようだ。
本作は、Xboxを代表するFPS『Halo』シリーズの最新作。マイクロソフト傘下の343 Industriesが、Xbox Series X|S/Xbox One/PC向けに開発中である。キャンペーンモードでは、地球軍UNSCがBanishedと呼ばれる勢力に敗れ、Zeta HaloがBanishedの支配下となるなか、シリーズの主人公であるマスターチーフが戦地に降り立つ。
今回のゲームプレイ映像にてマスターチーフは、これまでに公開されているグラップルショットやドロップウォールといった新装備や、さまざまな乗り物を使ったバトルを展開。本作にはよりオープンな環境が用意されるとのことで、広大なマップに点在するミッションを確認する様子もみられる。
初めて明かされた要素としては、コルタナのようなAIキャラクターのThe Weaponが挙げられる。前作『Halo 5: Guardians』以降、マスターチーフはコルタナに何が起きたのかを探っていたそうだが、The Weaponはコルタナをロックダウンさせるために作られた存在なのだという。本作では、彼女とともに物語を進めていくことになるようだ。
このほか、特定の設備にて任意の乗り物を仲間に投下してもらったり、先述したグラップルショットやドロップウォールなどの装備をアップグレードしたりする場面も。そして、新たな敵キャラクターなども披露されている。
YouTubeチャンネルElAnalistaDeBitsは、今回の映像と昨年の映像を比較する動画を作成し投稿している。冒頭のカットシーンは、昨年の映像を振り返る内容となっているが、比べてみるとテクスチャやライティング、アニメーションが変化していることが分かる。マスターチーフのアーマーも、細かな汚れやダメージが加えられ、全体的にクオリティが引き上げられた印象だ。
ゲーム内においても、さまざまな箇所でビジュアルの変化がみられる。比較すると、昨年の映像にはなかったディテールが加えられ、またデザイン面の変更によってメリハリもついたように感じられる。遠景の描画距離も伸びているとのこと。こうしたビジュアルのアップグレード内容には、ファンからは好意的な意見がみられ、マイクロソフトとしては発売を延期したかいがあったといえるかもしれない。
ちなみに昨年の映像では、敵キャラクターであるブルート族ののっぺりした顔がクローズアップ。グラフィック面へのファンの不満の象徴となると同時に、かえって愛されキャラとしてCraigと名付けられミームになるという展開をみせた。今回の映像には同じブルート族らしきキャラクターも映っており、彼もまたビジュアルがアップデートされたようだ。ただ、一瞬だけ映ったその表情が、インターネットミーム「Yes Chad」のイラストを思わせると別のかたちでいじられており、ファンにとって愛されキャラとしての立ち位置は変わらない模様である。
【UPDATE 2021/10/29 23:30】
Craigに関する記述を修正
『Halo Infinite』は、PC(Steam/Microsoft Store)/Xbox Series X|S/Xbox One向けに12月8日発売予定だ。Xbox Game Pass向けにも提供される。なお、本作はキャンペーンモードは有料で販売され、マルチプレイモードについては基本プレイ無料にて配信される予定となっている。