アクションRPG『バビロンズフォール』クローズドβテストを通じて、グラフィックとアクションの両方を改善中。 フェーズ3に向けた調整点を開発者が解説
スクウェア・エニックスは10月23日、オンライン専用アクションRPG『BABYLON’S FALL(バビロンズフォール)』の「クローズドβテスト フェーズ3 事前特別放送」を配信。11月15日から17日にかけて実施予定の次回クローズドβテストで体験できる新要素などを紹介した。
『バビロンズフォール』は、スクウェア・エニックスとプラチナゲームズが共同開発する、4人オンラインマルチプレイ対応のアクションRPGだ。ハック&スラッシュ要素をベースとしたゲームプレイを採用。プレイヤーは、機棺(ギデオンコフィン)と呼ばれる特殊な装具を背負わされた戦士・哨士(センチネル)となり、莫大な遺産が眠るとされる巨塔バビロンの攻略を目指す。両手に持つ武器に加え、機棺を介してさらに2種類の武器を装備でき、合わせて4つの武器を組み合わせた戦略性の高さが特徴となっている。
本作では、これまでに2回のクローズドβテストが実施され、プレイヤーからのフィードバックを受けて、製品版に向けたブラッシュアップが重ねられている。次に開催されるクローズドβテストのフェーズ3での変更点については先日概要が発表されたが、今回の放送ではプラチナゲームズからディレクターの齋藤健治氏と運営ディレクターの杉山高尚氏も招いて、ゲーム映像を交えての解説がおこなわれた。
フェーズ3でもっとも大きく変わる要素のひとつは、本作のグラフィックだ。本作では「ブラシワークフィルター」が導入され、中世の油絵のようなタッチのビジュアルを実現。ただクローズドβテストの参加者からは、視認性が良くないとの指摘があったという。そこで視認性を高める調整がおこなわれた。遠景についてはテイストをほぼ維持したまま、近景については油絵タッチを感じさせつつ、ディテールをよりはっきり描写。プロデューサーの齊藤陽介氏は、ブラシワークの良さを残しつつ、良い感じの落とし所になったとコメントしている。
次に、キャラクターのアクションについて、操作性の向上が施される。プレイヤーからはレスポンスが悪い・爽快感が薄いなどの意見が多く寄せられたという。そこで、たとえば武器のひとつソードでは、ライトアタック・ヘビーアタックともに、次の攻撃に繋がるタイミングを大きく変更したそうだ。アニメーションの速度自体は前回とあまり変えていないが、レスポンスが向上し、手触り感がかなり良くなったと齋藤ディレクターは述べている。ハンマーについても、重量感を維持しながら同様の調整をおこなったとのこと。
ボウについては大きな調整はない一方で、コンボフィニッシュをおこなうと、3段階まで攻撃速度がアップする仕様を追加。また、チャージをすると矢の本数が増えるのではなく、威力が増加するよう変更される。ロッドについては、攻撃時にSPを消費しないかたちに変更。また、ゴーストアタックを最大までチャージすると、攻撃の威力を上げるフィールドを展開できるようになる。
そしてシールドは、ほかの武器と組み合わせることを前提に、もっとも大きな調整を実施。ガードをすると攻撃の威力が上がるほか、パリィでダメージを与えることが可能となる。また、盾を叩く挑発アクションが追加され、周囲の敵のヘイトを集めることができるようになるという。
なおいずれの武器についても、回避性能を高める調整がおこなわれるとのこと。また、参加人数によるエネミーHPスケーリング調整も実施される。4人以下のプレイであっても遊びやすくなるそうだ。
放送では、スタンダードモード・ストロングモード・テクニックモードという3種類のアタックモードも紹介。スタンダードモードは、連続攻撃を中心とした一番基本的なモードで、ストロングモードは隙は大きいが攻撃力が少し高い。チャージ攻撃が1段階追加される特徴もある。そしてテクニックモードでは、コンボルートによりさまざまなフィニッシュブローを繰り出すことが可能だ。本作では、装備する武器とアタックモードのかけ合わせで、戦い方を自分好みにカスタマイズすることとなる。
『バビロンズフォール』のクローズドβテスト フェーズ3は、PC(Steam)/PS5/PS4にて、11月15日午後6時から11月17日午後6時にかけて実施予定。クロスプレイに対応し、キャラクターの作成や、5種の武器を使っての合計6ダンジョンのプレイが可能とのことだ。10月28日11時59分まで参加者を募集しているため、興味のある方は公式サイトにて応募しておこう。