『モンスターハンターライズ』「剣斧ノ折形」を1000本集め、その折鶴すべてをアップグレードするプレイヤー現る。グーク復活を願う執拗なチャレンジ

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モンスターハンターライズ』でスラッシュアックスにまつわる挑戦が、進化を遂げているようだ。今年5月、ある海外ユーザーがスラッシュアックス「剣斧ノ折形【桜雲】Ⅰ」を扱ったチャレンジを達成。その内容は、同武器を「1000本集める」というものだ。それだけでも驚きのニュースだったが、このたびさらなる続報が届けられた。「剣斧ノ折形【桜雲】Ⅰ」を1000本集めたプレイヤーは10月21日、さらに1000本すべてをアップグレードすることに成功したのだという。海外メディアGamesradar+が報じている。
 

 
スラッシュアックス「剣斧ノ折形【桜雲】Ⅰ」は折鶴のような見た目の武器。柄の先にそのまま折り紙の鶴を据えたような、優美な見た目が特徴だ。ゲーム内では、「千本集めると願いが叶うという言い伝えがあるらしい」との説明が添えられており、千羽鶴に見立てた設定が存在する。もちろん開発者としては世界観を深めるフレーバーテキストに過ぎなかったと思われるが、なんと現実で、実際に「剣斧ノ折形【桜雲】Ⅰ」を1000本集めるプレイヤーが現れた。

スラッシュアックス「剣斧ノ折形【桜雲】Ⅰ」を1000本集めるチャレンジをしていたのは、Twitterユーザーのceph0rend氏。もともと海外掲示板Redditの『モンスターハンター』subredditで、「剣斧ノ折形【桜雲】Ⅰ」をすでに100本以上集めたプレイヤーとして今年4月に注目されていた。そして1か月ほど経過した5月11日に、ceph0rend氏は1000本の「剣斧ノ折形【桜雲】Ⅰ」を集めることに成功した(関連記事)。

「願いが叶う」とフレーバーテキストにあるとおり、千羽鶴づくりといえば願掛けがつきもの。ceph0rend氏が「剣斧ノ折形【桜雲】Ⅰ」を集めていたのは、『モンスターハンター フロンティア』に登場したグークの復活を願っていたからだ。グークとは、同作に登場したアヒルのようなペットである。しかし『モンスターハンター フロンティア』はサービスが終了しており、グークに会いたいと思ってもなかなか難しい状況。弊誌がceph0rend氏をインタビューした際には、「グークのことを思うと寂しくなる」と回答してくれた。
 

 
グーク復活への祈りをこめて、武器を1000本集めるという壮大な挑戦を達成したceph0rend氏。しかし、ceph0rend氏の願掛けを兼ねたチャレンジはスラッシュアックスを1000本集めただけでは終わらなかった。ceph0rend氏は集めた1000本の「剣斧ノ折形【桜雲】Ⅰ」を、すべて「剣斧ノ折形【桜雲】Ⅱ」へアップグレードすることを決意する。そして前回のチャレンジ達成から5か月経過した10月21日、ついにすべてのスラッシュアックスをアップグレードすることに成功したのだ。

アップグレードにかかる素材は、8800zと、アケノシルムの傘鳥の上羽鱗×3、カブレライト鉱石×2、リオレウスの火竜の骨髄×1、カムラチケット×1である。カムラチケットについては、10月15日に配信されたイベントクエスト「風神再臨」で大量に獲得することができたそうだ。狩ったモンスターの数はイブシマキヒコが442体、アケノシルムが2600体、リオレウスが1100体になるという。カムラチケットはもともと星1クエストを高速周回することで稼いでいたところ、偶然良いタイミングで開催されたイブシマキヒコのイベントクエストで効率よく収集できたわけだ。

『モンスターハンター』シリーズとグークへの愛が成し遂げた大変な作業だが、ceph0rend氏はいわゆる燃え尽き症候群に対処しなければいけなかった。最初の「剣斧ノ折形【桜雲】Ⅰ」を1000本集めた時点で、数日は画面から離れて休む必要があったという。さらに『モンスターハンター ストーリーズ2』発売前に、ハンターランクを999まであげるチャレンジをしていたが燃え尽きが原因できなかったそうだ。そこで『ファイナルファンタジーXIV』に熱中したり、別のゲームに遊びに行ってたりして気分転換をしていた。6か月かかった「剣斧ノ折形【桜雲】Ⅱ」へのアップグレードは、モチベーションを取り戻す過程も含まれていたようだ。
 

 
ceph0rend氏はこれまでのチャレンジの結果として、西洋の『モンスターハンター』のプレイヤー層にグークの知名度を上げることができたとコメント。ただ、グラインド(退屈な作業の繰り返し)する間隔をもう少し開けられたらよかったかと、作業の苦しみをにじませながらGamesradar+へのインタビューに答えている。

ceph0rend氏はアヒルの姿のVtuberとして配信をするなど、現在もグークの知名度向上にむけて活動をおこなっている。ceph0rend氏がきっかけでグークを知ったプレイヤーもいるはず。最終的な目標はグークの実装ではあるものの、今はゆっくり休んでもらいたいところだ。

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