『サイバーパンク2077』『ウィッチャー3 ワイルドハント』次世代機版の発売・アプデ配信は2022年に延期へ。開発チームの提言により


CD PROJEKT REDは10月21日、『サイバーパンク2077』および『ウィッチャー3 ワイルドハント』の次世代機版対応について、発売ならびにアップデートの配信を2022年に延期すると発表した。新たなスケジュールとしては、次世代機版『サイバーパンク2077』の発売は2022年第1四半期中、『ウィッチャー3 ワイルドハント』については2022年第2四半期中を予定しているという。 
 

 
『サイバーパンク2077』については、現状ではPlayStation 5/Xbox Series X|S版の後方互換機能にて次世代機でプレイできる状態だ。次世代機向けの最適化については、2021年中の配信が予定されていた。より高い解像度でのレンダリングや、高く安定したフレームレートでのプレイ、高速な内蔵カスタムSSDを活かしたロード時間の削減も期待できると伝えられていた。またPS4/Xbox One版の所有者は、無料でアップグレードすることが可能であるとも告知されている。 

『ウィッチャー3 ワイルドハント』のPlayStation 5/Xbox Series X|S版についても、2021年内に発売されることが今年7月に発表されていた。現在販売中のPS4/Xbox One/PC版へのアップグレードプログラムも提供されるとしており、ゲーム本編および追加コンテンツの拡張ストーリーに対して、ビジュアル面・技術面のアップグレードを施し、レイトレーシングにも対応。ロード時間の高速化もおこなわれるとされていた。PS5/Xbox Series X|S版は、「Complete Edition」として単体で販売されるほか、PC/PS4/Xbox One版の所有者にはオンラインアップグレードプログラムを提供。有償アップグレードとなる予定としつつ、可能な限り少額とし、収益については公益財団法人 日本障がい者スポーツ協会に定期的に寄付すると伝えられていた。 
 

 
今回の延期についてCD PROJEKT REDは「両タイトルの開発を手がけるチームから寄せられた提言に基づき」、延期を決定したとしている。CD PROJEKT REDは2021年を通じて『サイバーパンク2077』の品質改善をおこなうアップデートを続けてきたものの、社がサイバー攻撃を受け予定を延期する一幕もあった。また『サイバーパンク2077』については2020年に強硬リリースを敢行した結果、PlayStation 4/Xbox One版における品質に問題が発生し、スタッフの長時間労働などが問題視されることとなった。こうした経験を踏まえ、現場の声を聞きながら『サイバーパンク2077』『ウィッチャー3 ワイルドハント』について無理ないリリース日程を選択したのかもしれない。 

次世代機版『サイバーパンク2077』は2022年第1四半期、次世代機版『ウィッチャー3 ワイルドハント』は2022年第2四半期に発売およびアップデート配信予定だ。