『マインクラフト』沼や地底を拡張する大型アップデート「Wild Update」発表、2022年配信へ。そのほかMinecraft Live情報まとめ
『マインクラフト』の開発元Mojang Studiosは10月17日、『マインクラフト』の祭典Minecraft Live 2021を開催し、同作に関するさまざまな情報を発表した。大型アップデート「Caves & Cliffs(洞窟と崖)」第2弾が2021年内に配信されることが告知され、新たなアップデート「Wild Update」が2022年に配信することが発表された。さらにXbox Game Pass for PCに『マインクラフト』が登場することも発表された。
目玉としては大型アップデート「Wild Update」が発表された。2022年に配信予定だ。こちらは、『マインクラフト』の自然環境をより多様なものにするアップデート。たとえば白樺の森は明るく平和的で、草花が咲く美しい森になるようだ。バイオームのバリエーションが増え、ワールド内の植生も場所によってさまざまなものへ変化するのだろう。
沼のバイオームも「Wild Update」で大きく改良されるようだ。マングローブの木と、マングローブの沼の様子も紹介されていた。マングローブは水の中で育ち、さらに樹上で発芽した種子がある程度育ってから落ちて繁殖する変わった植物。ゲームにもその生態が反映されている。もちろんマングローブの木のブロックも追加されており、マングローブの木のドアや柵など、家のパーツは一式用意されるとのこと。
「Renewable Mud(再利用可能な泥)」も登場する。水を入れた瓶を土ブロックに対して使い、泥を作成するようだ。また泥の下に鍾乳石をくっつけ、水を抜くことで「Renewable Cray(再利用可能な粘土)」を作成できるという。泥から泥ブロックを作成して建物に利用できる。泥ブロックのテクスチャはほかのブロックに比べて小さく、コンパクトなのが特徴だ。また、新たなアイテムとして「Boat with Chest」が登場する。チェスト付きのボートである。チェストが船の後部に取り付けられており、アイテムの輸送に役立ってくれそうだ。
マングローブの沼に似合うモブとして、カエルとホタルが登場する。ホタルは夜の沼地で光りながら飛んでいるのを鑑賞できるだろう。またホタルはカエルのエサでもあり、カエルが舌を伸ばして捕食する様子も紹介されている。カエルは生態が細かく再現されていて、オタマジャクシ状態も存在する。さらにオタマジャクシからカエルに成長する際、バイオームの気温で3つの種類に分岐するという。砂漠やジャングルに生息する熱帯のカエルは白色に、温帯は茶色に、寒冷な気候なら緑色になるようだ。
新たなバイオームとしてDeep Darkが追加される。同バイオームは「洞窟と崖」で配信されるはずだったが、「Wild update」にて配信されることになった。Deep Darkはワールドの深淵に位置するバイオームであり、その中では地底の古代都市であるDeep Dark Citiesが生成されるようだ。かなり物々しい雰囲気である。
このバイオームには、Sculkと名付けられた暗緑色のブロックがいたるところに見られる。まずSculk系のブロックのひとつであるSculk Catalystが紹介されてた。このブロックの周囲でモブが死ぬと、さらにSculkを生み出すようだ。XPの量に応じて生み出す数は変動するという。
もうひとつの例としてSculk Shriekerも紹介されていた。振動に反応して音を出すSculk Sensorの音に反応して不気味な叫び声を発し、さらに周囲を闇で包み込む。そして何度もSculk Shirikerを反応させると、強力なMobであるWardenがやってくるという。Wardenは視力がない代わりに、音と臭いで索敵をする。雪玉を投げて陽動することもできるようだ。以上が「Wild Update」のおおまかな情報となる。詳細については、Minecraft Live 2021の放送をチェックしてほしい。
次に、すでに発表されている大型アップデート「洞窟と崖」について。『マインクラフト』の大型アップデート「洞窟と崖」は2回に分けて配信される。すでに配信された第1弾では、アメジストや銅、ウーパールーパーが追加されていた。第2弾ではワールドの生成に手が入り、より大胆が地形が生み出されるようになる。配信時期は1~2か月以内とのこと。年内には配信されそうである。Java版とBedrock版が同時に配信される。
第2弾はアップデート1.18として配信される。ワールドの上下の制限が緩和されることで、単純に世界が大きくなる。もちろん山岳の標高も高くなり、地下に巨大な洞窟が見つかるようになる。そしてダイナミックな地形が広がると同時に、以前の地形とも馴染むよう調整されるという。これまで遊んできたワールドの地面のさらに下に、巨大な地底湖が生成されることもあるようだ。
また「洞窟と崖」の配信と同時に、「Seed Parity」と呼ばれるシステムも同時にリリースするという。シードはワールドを生成する文字の組み合わせだ。シードが異なればワールドも異なり、特定のシードを入力すればそのシード特有のワールドが生成される仕組み。言わずとしれた要素であるが、ただしBedrock版とJava版ではシードの互換性はこれまで存在しなかった。「Seed Parity」によって、2つのバージョンで、同じシードでほとんど同じ地形が生成されるようになるという。
そして、『マインクラフト』のJava版とBedrock版がXbox Game Pass for PCに11月に登場する。Bedrock版はすでにXbox Game Passには入っていたが、PCからはプレイできなかった。Xbox Game Pass for PC入りによって同じランチャーから、いずれの『マインクラフト』のバージョンも起動できるとのこと。
『マインクラフト ダンジョンズ』では、シーズンアドベンチャーが、12月にリリース予定であることが発表された。シーズンアドベンチャー第1弾はCloudy Climb(クラウディー クライム)と呼ばれるシーズンになる。シーズン期間中は通常どおりにゲームをプレイするか、デイリー/ウィークリーチャレンジをクリアすることで、アドベンチャーポイントを獲得できる。獲得したポイントを使ってアイテムを購入できるという。
アドベンチャーパスを購入すると、プレミアムな特典を獲得できるとのこと。バトルパス形式に近い仕組みとなるようだ。またアドベンチャーポイントはシーズンが終了しても、次のシーズンへ持ち越して利用できる。つまりシーズン2になっても、シーズン1で獲得したポイントを使えるというわけだ。
シーズンごとの特典には、ペットやフレア、エモートが含まれている。フレアはゲームにエフェクトを追加するためのコスメティックアイテム。敵を倒したりポーションを使ったりしたとき、特殊なエフェクトや効果音を発生させる。新しいペットには黒ヤギの赤ちゃんやカラス、オオハシといったペットが確認できる。エモートはキャラクターがダンスする機能だ。ほかにもケープやスキンのバリエーションが追加されるのだという。ポイントで購入できるのはペット、フレア、エモートなどいずれもコスメティックアイテムになるようだ。
またシーズンアドベンチャーと同時に、新モードとしてタワーが追加される。アドベンチャーポイントを効率よく獲得できる場所でもあるとのこと。30階の塔を1階ずつ攻略して登ってゆくゲームモードだ。キャンプの隣に追加されるという。階を上がれば上がるほど難易度が上昇してゆく。何も持っていないキャラクターでゲームを開始して、道中獲得できるアイテムで装備を整えることになる。腕試しに丁度良いゲームモードであるとのこと。おそらく到達した階に応じて、アドベンチャーポイントが得られるのだろう。タワーは2週間ごとに更新される。
またMinecraft Live 2021の最中にTwitterの投票で今後追加されるモブも決定した。次に追加されるモブはAllayだ。音楽が好きな青色の妖精のモブである。アイテムを与えると同じものを周辺から探してき、音符ブロックがある場所へドロップしてくれる。
【UPDATE 2021/10/18 0:30】
追加モブについて修正
『マインクラフト』の大型アップデート「洞窟と崖」第2弾は2021年内、「Wild Update」が2022年に配信予定だ。