Games IncubatorおよびPlayWayが10月7日に配信開始した『Ship Graveyard Simulator: Prologue』が人気を集めているようだ。対応プラットフォームはPC(Steam)。本作は体験版にあたり、無料で配信されている。
舞台となるのは、世界最大の船の墓場だ。プレイヤーは解体人として、廃棄される船の解体業に打ち込む。切断や溶接などを駆使して船を解体し、部品を売り払って装備をアップグレードしていこう。まずは自宅のコンピューターから解体可能な船を注文し、時刻になったら港へ向かう。船内を探索し、価値のあるパーツを見つけるのだ。目星をつけたら、手持ちの工具でその部分を破壊し、パーツを切り出していく。とくに初期状態は電動工具などなく、金づちなどで地道に切り出していく必要がある。
基本となる工具はハンマーだ。シンプルに、破壊したい部位をクリックすることで振りかざすことができる。そのまま連打してもいいが、本作では解体部位のところどころに白く光るポイントが存在する。こうしたクリティカルポイントを狙って打ち込めば、より大きなダメージを与え、より効率よく解体を進めることができるのだ。低い位置を打ち込みたいときはしゃがむキーの活用を忘れずに。
梁やパイプといった細長い部位を解体したいときはノコギリによる切断が有効だ。切断したい部位をクリックし、ホールドすることで切り出すことができる。ただし繰り返し使うことで、ノコギリの切れ味は徐々に悪くなり、解体速度が低下。必要に応じて工具店で新しい刃を購入し、手入れしておこう。このほかにもさまざまな工具を購入することができる。なお、本作にはスキルツリーによる成長要素が存在。レベルアップで獲得できるによるポイントを消費することで、ハンマーの攻撃力アップやインベントリの枠追加など、さまざまな恩恵を得ることができる。
資材とお金が貯まったら、ワークショップを建設できる。倉庫で資材を保管できるようになるほか、新たに溶解用の設備が利用可能となる。材料を組み合わせて溶解し、新しい合金を作るのだ。それぞれの合金は異なる溶融条件を必要とする。500/1000/1500℃といった炉の温度を設定し、材料同士を組み合わせて合金を作り出そう。合金は高い値段で売却できる。また、港のそばにいるマネージャーからは、毎日ミッションを受注することができる。注文された個数の資材を納品することで、レベルアップやお金などの報酬を手に入れることが可能だ。
本作は現在、255件のSteamストアレビューから87%の高評価を得ており、ステータスは「非常に好評」。ストーリー性はほとんどないものの、黙々と形あるものを破壊できる爽快感や、よい意味での“作業ゲー”感が受け入れられているようだ。日本語翻訳も品質に難がなく、チュートリアルも丁寧な印象。現在配信中の内容はプロローグとのことで、船の種類などボリューム不足な点はあるものの、製品版でどれだけアップグレードされるか期待がかかるところだ。
『Ship Graveyard Simulator: Prologue』はSteamにて無料で配信中。製品版の発売時期は今のところ明かされていない。