阿修羅道アクション『IMMORTAL: And The Death That Follows』発表。爆走する乗り物の上で展開する不動明王のバトル
デベロッパーのMishura Gamesは10月7日、『IMMORTAL: And The Death That Follows』を発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)およびPlayStation 5/Xbox Series X|S/Nintendo Switch。2023年に早期アクセス配信開始予定で、2025年に正式リリース予定だ。
『IMMORTAL: And The Death That Follows』は、格闘ゲームや90年代アニメに影響を受けた横スクロールアクションゲームだ。主人公はFudo(不動明王)。現代の阿修羅道にて、半神の囚人キャンプの看守を務めていた彼は、ある裏切りを働いたことで自身が投獄されることとなってしまう。Fudoは自身の力とリーダーシップを駆使し、阿修羅たちをふたたび団結。巨人の国と、その創造主の専制から逃れるため戦うこととなる。しかし監獄に封ぜられた者たちは、元看守であるFudoの命を狙ってもいるという。プレイヤーはFudoのなかに存在する良心として、彼の戦いを追うこととなるのだ。
本作の戦いは、阿修羅道を走る乗り物のうえで展開する。『マリオ』の要素と『Mortal Kombat』の要素が同等に取り入れられているといい、横スクロールアクションと格闘ゲーム双方がゲームシステムに組み込まれているようだ。戦闘フリーフロー形式でおこなわれるといい、シームレスで流動的に戦いが展開されるのだろう。登場する敵の大群は、プレイヤーとともに進化し、レベルアップしていくという。本作では遊ぶたびに、新たな動きやプレイスタイルを生み出すことができるそうだ。プレイヤーは、内なる悪魔との綱引き状態にあるといい、心の葛藤といったテーマも描かれるのかもしれない。
本作を手がける開発スタジオは、エストニアに拠点をおくスタジオMishura Gamesである。同スタジオは、今月14日に発売を控える2Dアクション『Aeon Must Die!』を手がけたLimestoneの元開発者らによって立ち上げられた。同作といえば昨年8月、SIEによる公式放送「State of Play」にてトレイラーを放送。その直後、内部スタッフから労働上の争議と知的財産権を巡ってのトラブルが告発され、開発者が全員Limestoneを辞職していたことが明かされていた(関連記事)。
パブリッシャーのFocus Home Interactiveは同事案に対し、調査を進めるとコメントしていた。ところが今年8月、パブリッシャーのYouTubeチャンネルに『Aeon Must Die!』のトレイラーが再掲。先述の争議についてのコメントが出されることはなかった。Mishura Gamesは、「状況に関連する法的な問題はまったく解決されておらず、むしろ余波によりさらに問題が浮上している」と主張。Limestoneとの争議が解決しておらず、Focus Home Interactiveによる調査もおこなわれていないとして、批判するツイートを投稿していた。
『Aeon Must Die!』にまつわるトラブルが解決されない一方、元開発者らが新たに作り出したのが『IMMORTAL: And The Death That Follows』ということになるようだ。独特のアートワークや横スクロール型のアクション要素など、『Aeon Must Die!』のエッセンスを感じさせる要素も見られる。前作についての争議はしばらく続く見込みではあるものの、Mishura Gamesとしては再出発への意気込みを込めた意欲作が『IMMORTAL: And The Death That Follows』となるのだろう。
『IMMORTAL: And The Death That Follows』はPC(Steam)およびPlayStation 5/Xbox Series X|S/Nintendo Switch向けに、2023年に早期アクセス配信開始予定。正式リリースは2025年の予定だ。2022年には体験版の配信も予定されている。