Epic Gamesストア「Epicアチーブメント」システムを来週から導入へ。ゲームをプレイしてXPを獲得できる、実績・トロフィー風機能
Epic Gamesは10月4日、同社が運営するPCゲームストアEpic Gamesストアについて、「Epicアチーブメント」システムを来週から導入すると発表した。
Epicアチーブメントは、SteamやXboxでいう実績、あるいはPlayStationのトロフィーにあたる機能だ。対応ゲームには、ブロンズ・シルバー・ゴールドに分類されたアンロック項目を用意。ブロンズには5〜45XP、シルバーには50〜95XP、ゴールドには100〜200XPが割り当てられ、合計が1000XPになるように配分されるようだ。
そして1000XPを獲得すると、プラチナアチーブメントがアンロックされ、さらに250XPを獲得できる仕組みとなる。獲得したXPの総計は、ユーザーのプロフィールに表示される模様。ちょうどXboxのゲーマースコアと、PlayStationのプラチナトロフィーの要素を組み合わせたような印象である。
Epicアチーブメントに対応する第1陣ゲームとしては、『ロケットリーグ』『Hades』『Pillars of Eternity』『Kena』『Zombie Army 4』『Alan Wake Remastered』などが挙げられている。『ロケットリーグ』では、たとえば「エキシビジョンマッチをプレイする(ブロンズ/5XP)」「DominusかTakumiで180パワースライドを決める(シルバー/50XP)」などのアチーブメントが用意されるようである。こうした獲得可能なアチーブメントは、ストアページでも確認できるという。
対応ゲームにはアチーブメントの詳細ページが追加され、進捗状況の共有と追跡が可能になる。そのゲームの各アチーブメント項目や獲得条件、獲得までの進捗状況などを確認でき、まもなくアンロックされそうなアチーブメントは分かりやすく表示される。個別のアチーブメントについて、どれだけのプレイヤーがアンロックしているのかも確認できるようだ。
さらに今後のアップデートにて、アチーブメントに関連する新しいソーシャル機能や、プレイヤーへの報酬が導入されるとのこと。公開された以下の画像からは、獲得XPが一定値に達するごとにアカウントがレベルアップすることがうかがえる。プレイしたゲームに関するアバターアイコンが、報酬としてアンロックできるのかもしれない。詳細は今後の発表を待ちたい。
ローンチ直後の2018年から、Epic GamesストアはSteamなどと比べて機能が足りないと指摘され続けてきた。アチーブメント(実績)機能はそのひとつだ。Epic Gamesはロードマップにて、長期的な目標としてアチーブメント機能を実装する考えを示していたが、この1年のあいだに開発パートナーと緊密に協力して開発を進め、今回の発表に至ったという。
他プラットフォームの実績やトロフィーを見てみると、こうした機能は上手く設定することで、プレイヤーにゲームを進めるモチベーションを与える役割となっている。また、実績・トロフィーの獲得が目的化し、多数のタイトルをやり込むプレイヤーもみられる。Epic Gamesも、Epicアチーブメントにてプレイヤーとのエンゲージメントを高める狙いがあるのかもしれない。
Epic GamesストアのEpicアチーブメントシステムは、来週に実装予定。また今後数か月のうちに、アチーブメントを迅速かつ容易に有効化するための一連のツールが、Epic Gamesストアで販売するすべての開発者に提供される。これまでに提供されていた“開発者アチーブメント”については、Epicアチーブメントシステムに統合することができるとのことだ。ユーザー側では、その進捗状況が引き継がれXPが付与される。