和風ホラー『零 ~濡鴉ノ巫女~』の“異形頭アクセ”が尖っていると話題。「怨霊より怖い」「映画泥棒」などファンのどよめき


コーエーテクモゲームスは10月1日、『零 ~濡鴉ノ巫女~』プレオーダー特典として入手可能な特典コスチュームを発表した。そのデザインがかなり“尖っている”として注目を集めている。
 

 
『零 ~濡鴉ノ巫女~』は10月28日に発売を控える和風ホラーアドベンチャーゲームだ。2014年にWii U向けに発売された同名タイトルのリマスター作品となっており、対応プラットフォームはPS4/PS5/Xbox One/Xbox Series X|S/Nintendo SwitchおよびPC(Steam)。物語の舞台は死の山として畏れられる日上山だ。霊山にとらわれ消えてしまったものを探し出すために訪れた夕莉・深羽・蓮、3人の主人公たちによって織り成される怪異幻想譚が描かれる。

リマスター版では、美麗になったグラフィック以外にも追加要素が収録される。その一つが、多数収録されるキャラクターコスチュームの数々だ。本作ではキャラクターたちを着せ替えることが可能で、夕莉「パンクコーデ」や深羽の「ゴスロリコーデ(白)」など多数を収録。またアクセサリーとして「メイドカチューシャ」なども用意されており、ヒロインたちの魅力をひきたてるアイテムが数多く追加されている。また早期購入特典としては、同じコーエーテクモゲームス作品より『ライザのアトリエ』とのコラボ衣装も提供予定だ。

そして本日10月1日、新たにプレオーダー特典が公開された。収録されるのはアクセサリー2点。そのうち一つは「魔女の帽子」で、夕莉・深羽の二名が装着可能だ。魔法使い風のとんがり帽子にゴシックな装飾をあしらったもので、妖しくも美しいデザインとなっている。そして、提供予定のアクセサリーはもう一つ。その名も「射影機の被り物」である。下の画像をご覧いただくのが早いかと思うが、読んで字のごとく、「射影機」を被った頭部アクセサリーとなっている。
 

左が「射影機の被り物」、右が「魔女の帽子」

 
射影機は『零 ~濡鴉ノ巫女~』におけるキーアイテムで、カメラ型の装置だ。怨霊を撮影することで撃退し、封じ込める力をもつ。撮影時は、怨霊を撮影した際に弾け飛ぶかけら「霊片」や、怨霊が間近に迫った時などに発生する「フェイタルフレーム」を撮影することで大きなダメージを与えることができる。また強化レンズを装備したり、フィルムを交換したりすることで、より強力な撮影が可能。目に見えないものを写し出すこともでき、探索や謎の解明においても大きな役割を担う。

そうした重要な役割を果たす射影機を大胆にモチーフとしたのが、射影機の被り物というわけだ。夕莉・深羽・蓮の三名が装着可能だが、被ると完全に顔を覆ってしまうため、誰が誰やら分からない状態に。首から上がそのまま射影機にすげ替えられてしまったような外見は、インパクト大だ。表情の見えない無機質な見た目は、一部の人に不気味な印象を与える模様。Twitterでは「怨霊より怖い」との意見も噴出している。また「頭部がカメラになっている」という見た目から、映画館のマナームービーに登場する「NO MORE 映画泥棒」を想起する人も多いようだ。
 

Image Credit : NO MORE 映画泥棒

 
これまでキュートなアクセサリーなどをラインナップしてきたコーエーテクモゲームスが、ここにきて異色の被り物を投入した意図は不明。遊び心なのか、それとも別方向での恐怖を狙っているのか、謎は深まるばかりである。リマスター版『零 ~濡鴉ノ巫女~』ではWii U版の衣装の一部が差し替えられており、オリジナル版にあった「グラビア水着」など際どいデザインのものが削除された。こうした露出路線の変更を鑑みて、バランスをとっているという可能性はありそうだ。

あるいはもしかしたら、これはこれで一種の美的センスなのかもしれない。「頭部がカメラになった女性の肢体」といえば、米国のアーティストであるリン・ハーシュマンによる写真作品「Phantom Limb Photographs」がよく知られる。無機質な頭部だからこそ強調される、しなやかな女性の四肢。世には、これはこれで美を見出す諸氏もいよう。
 

「Phantom Limb Photographs」
Image Credit : Lynn Hershman Leeson

 
零 ~濡鴉ノ巫女~』は10月28日、PS4/PS5/Xbox One/Xbox Series X|S/Nintendo SwitchおよびPC(Steam)向けに発売予定。「射影機の被り物」「魔女の帽子」を入手したい場合は、2021年10月27日23時59分までにダウンロード版を予約しておこう(ただし、後日有料販売される可能性もあり)。


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