ブロックチェーン企業のAnimoca BrandsおよびパブリッシャーのBlowfish Studiosは9月28日、オンラインアクションRPG『Phantom Galaxies』を発表した。対応プラットフォームはPCおよびコンソールとされている。2022年第2四半期に早期アクセス配信開始予定だ。
『Phantom Galaxies』は、三人称視点のSFオンラインアクションRPGだ。本作はブロックチェーンシステムにもとづき、NFTによってアセットを所有することが可能となっている。ゲームはオープンワールドで展開され、プレイヤーはMechanized Starfightersと呼ばれる人型ロボットの機体を操縦。Mechanized Starfightersは、宇宙船から戦闘メックに変形することができる機体だ。『Phantom Galaxies』においてはストーリー型のキャンペーンが存在し、危険な銀河をまたにかけ、人間やエイリアンの派閥、宇宙空間でのバトル、惑星でのミッション、メカ同士の格闘などを体験できるという。
本作の敵となるのは、Sha’Har族を率いる司祭であるエイリアンSha’Kari Zealots。その目的は、祖先の惑星を冒涜し、人類を滅ぼすことだ。プレイヤーは、変形可能なMecha Starfighterを選び、こうした敵と挑むこととなる。Mecha Starfighterにはいくつかのクラスが存在。ランサー、バスター、アサルト、ブリーチャーといったクラスから自分のプレイスタイルに合った機体を選び、ハイスピードなメックバトルに挑むのだ。また、プレイヤー同士でギルドを結成するといった要素も存在する模様。
本作では、プレイヤーの分身となるアバターが自動生成され、メックもアップグレード可能となっている。『Phantom Galaxies』ではこれらの要素がNFTとしてプレイヤーに提供されるようだ。ロードマップによれば、2022年第1四半期にはMecha StarfighterがNFTとして配信予定。同時期に自動生成のアバターも配信されるようだ。
NFTとはデジタルなアート作品に対し、物理的な芸術作品のような所有権を付与する技術のこと。本来デジタルデータは複製可能であるため、絵画や彫像のように所有権を保証することはできない。しかしブロックチェーン技術を利用することで、デジタルデータに対してオーナーが正当な所有権を主張することが可能となるのだ。そのためNFTとして提供されるキャラクターなどは、唯一無二のアバターとなる。またNFTは取引を通じて、現実のお金に交換できるケースも多い。『Phantom Galaxies』においてもブロックチェーン技術を利用して、代替不可能なコンテンツが提供されるようだ。
Blowfish Studiosはインディーゲームの開発・パブリッシングを手がける企業で、Drakkar Devが手がけた『Blackwind』や『War Tech Fighters』などメックシュータ―のパブリッシングを数多く手がける。一方Animoca Brandsはブロックチェーン企業で、NFTを使ったサンドボックスゲーム『THE SANDBOX』などを手がけてきた。『Phantom Galaxies』においても、過去作のノウハウが活かされることだろう。
『Phantom Galaxies』は2022年第2四半期に、PC/コンソール向けに早期アクセス配信開始予定だ。