ドリームキャスト向けレースゲーム『SegaGT』プロトタイプ版からルイージ発掘。製品版未収録コースにてスタートフラッグを振る

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セガのドリームキャスト向けレースゲーム『SegaGT Homologation Special』について、なぜかルイージが出演しているプロトタイプ版が発掘され話題となっているようだ。


『SegaGT Homologation Special』は、セガが開発しドリームキャスト向けに2000年2月に発売されたレースゲームだ。PS1向け『グランツーリスモ2』がリリースされた翌年であり、これに対抗するかのように超本格レースシミュレーターとしてリリース。実在メーカーの車両を100種類以上収録し、また自動車工学に基づく物理演算による車の挙動、そしてドリームキャストのパワーを活かした美しいグラフィックが特徴だった。その後、PC版やXbox版も発売されている。

そんな本作について、ドリームキャストタイトルの研究・収集家であるLaurent C氏は9月18日、ビデオゲームの開発素材の保存活動をおこなっているHidden Palaceに、プロトタイプ版のデータを寄贈した。そしてそのバージョンには、任天堂のルイージが出演しているという。


Laurent C氏によると、このプロトタイプ版は2000年6月15日付のビルドで、ローカライズのためのプロトタイプとのこと。この時点ではまだ海外版は発売されていなかったため、そのテストを目的としたビルドということだろう。実際にプレイ可能な状態にあるが、メインメニューのInternetの項目はデバッグ用にアレンジされており、任意の車種やコースなどを直接指定してレースできる。

そのデバッグメニューからは、製品版には収録されていない「SonyGT2 COURSE」なるコースを選択しプレイ可能。『グランツーリスモ2』に収録された「パイクスピーク」と、その反転コースを繋げたようなレイアウトの周回コースとなっている。そしてレーススタート時には、どういうわけかルイージがスタートフラッグを担当しているのだ。


帽子に「L」のマークこそ入っていないが、緑色のシャツと帽子、青色のオーバーオール、大きな鼻と口髭などは、まさしくルイージの特徴そのものである。ルイージは、スタート前の車の斜め前に立って時計を確認。そしてカウントダウンに合わせて首を振ってタイミングを取り、チェッカーフラッグを振り下ろしている。

本作のプロトタイプ版になぜルイージが出演しているのか、正確なところは不明。ただ、製品版には収録されなかったということは、任天堂との正式なコラボレーションではなく、開発者が身内で楽しむジョークとして作ったのだと想像される。ライバルである『グランツーリスモ2』を意識したと受け取れるコース名やコースレイアウトからも、公にはしない前提のテストだったことがうかがえる。


海外メディアKotakuの取材に答えたLaurent C氏によると、こうした開発中のお遊びは、古いゲームのプロトタイプ版にて見られることが稀にあるという。ちなみに、本作のプロトタイプ版にはもうひとつ、「YURA COURSE」と名付けられた製品版未収録コースもプレイ可能。こちらはただの広場となっており、純粋に車の挙動などをテストするための開発用コースのようだ。

『SegaGT Homologation Special』のプロトタイプ版は、Hidden Palaceにて保存されている。同サイトには、ほかにも多数のタイトルの開発資料がアーカイブされており、過去にはドリームキャスト向けの未発売タイトルが発掘されたこともあった(関連記事)。今後も思わぬ発見がみられるかもしれない。

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