ターン制ストラテジー『Jagged Alliance 3』発表。クセの強い傭兵たちを従え、大統領奪還を目指せ
THQ Nordicは9月18日、ターン制ストラテジー『Jagged Alliance 3』を発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)。リリース時期は「Coming Soon」とされている。
『Jagged Alliance 3』は、傭兵を率いて戦いに挑むターン制ストラテジー『Jagged Alliance』シリーズの最新作だ。舞台となるのは、豊かな天然資源と政治的断絶を抱える国、Grand Chien。同国では国民によって選ばれた現職大統領が突如姿を消し、“the Legion”と呼ばれる武装組織が地方部を掌握。国家は混乱に陥っていた。残された大統領の家族は資産をかき集め、強大なAdonis社と協定を締結。熟練の傭兵達を雇い入れ、大統領を救い国家に安定を取り戻す戦いを開始する。
本作では、戦術性が問われるターン制のバトルが繰り広げられる。プレイヤーはフル3Dで描かれるマップを俯瞰し、ユニットを選択して任意の位置に移動。敵をエイムし、射撃行動に入る。このとき敵の胴体や頭部など、任意のパーツを選択して撃つことが可能。部位ごとに命中率やダメージ倍率が異なるほか、脚を撃てば敵の動きを妨害することができるなど、付随効果が発動することもある。装備している武器の性能と兼ね合わせて、どこから攻撃するかを検討するのも戦略の一つだ。また射撃のほか、グレネードを投げて遠距離・広範囲への攻撃を仕掛けるといった手も存在する。
ユニットとしては、独自の個性・クセ・背景を持つ傭兵たちが多数登場。彼らを選び入れ、部隊を編成するのだ。トレイラーでは、「snype」なるメッセンジャーツールで新たな傭兵を雇用する様子が見られる。契約の長さをスライダーで決定し、それに応じた価格で相手を雇い入れることができるようだ。相手と交わす会話メッセージのディティールも興味深い。雇用可能な傭兵にはそれぞれ異なる契約コストと顔グラフィックが用意されており、個性的なユニットを仲間にすることができる。また、シリーズおなじみのキャラクターも参戦するとのことだ。
なお傭兵はレベルアップさせることが可能。成長を通じてperkを獲得することができ、新たな能力を通じてカスタマイズすることができる。また、戦いを通じて手に入れた武器や装備は、回収したのちに改造することも可能。強化を通じて、より実用性の高い武装へランクアップさせることができるのだ。戦いを通じて支配地域を拡大し、現地の人々を訓練し、多数の部隊を指揮して敵の攻撃を防ぐことが本作の目的となる。なお本作は、フレンドとオンライン協力プレイでキャンペーンを攻略することも可能だ。
『Jagged Alliance 3』は発売に至るまで紆余曲折を経ている。2004年ごろからパブリッシャー Strategy Firstのもと、さまざまな開発元により制作が試みられたが、いずれのプロジェクトも日の目を見ることはなかった。その後権利元の変遷を経て、2015年には THQ Nordicの前身 Nordic Gamesが権利を取得。それからさらに6年を経て、本日ようやく『Jagged Alliance 3』がアナウンスされたわけだ。ナンバリング前作『Jagged Alliance 2』から22年の時を経ての新作となる。今回開発を手掛けるのはブルガリアのゲームスタジオ Haemimont Games。『トロピコ』シリーズや『Surviving Mars』などを手掛け、シミュレーションゲームづくりに定評のあるスタジオが、このたび『Omerta – City of Gangsters』以来久しぶりにターン制ストラテジーに挑戦することとなる。
『Jagged Alliance 3』はPC(Steam)向けに発売予定。リリース時期は現在のところ明らかになっていない。なお現在、シリーズ第一作である『Jagged Alliance 1: Gold Edition 』がSteamにて無料配信中だ。期間は9月24日午前2時までとなっているため、興味があればこちらを遊んでみるのもいいだろう。