タイムループFPS『DEATHLOOP』PC版に発生中のパフォーマンス低下問題にベセスダがコメント。開発元が優先的に対応中


Bethesda Softworksが9月14日に発売したタイムループFPS『DEATHLOOP』。『Dishonored』シリーズで知られるArkane StudiosのArkane Lyonスタジオが手がけた本作は、メディアレビューではPC/PS5版どちらも非常に高い評価を獲得している。一方で、Steamのユーザーレビューでは現在「賛否両論」となっており、技術的な問題が影を落としているようだ。


『DEATHLOOP』のPC版ユーザーの報告によると、本作のプレイ中にスタッタリング(カクツキ)が常に発生する問題が存在するという。ゲーム内の設定にてV-SYNC(垂直同期)をオンにしても改善しないとのこと。ほかにも、フレームレートの低下やテアリングなどの発生について報告する人もみられる。

こうした問題について、一部では本作に導入されたコピーガードソフトウェア「Denuvo Anti-Tamper」(以下、Denuvo)の影響を指摘する声がある。Denuvoは、クラックされる事例も多いが、メーカーとしては発売初期の売り上げを海賊版の存在から守るために導入している。そのDenuvoについては、ゲームのパフォーマンスに影響を与えるとの考えがゲーマーのあいだでは根強く、そうした検証もおこなわれてきた。

ただ本作に関しては、Denuvoが問題の原因とはまだ確認されていないようだ。ゲームのパフォーマンス分析で有名なテック系メディアDigital FoundryのAlexander Battaglia氏が、検証を進めているが、今のところ因果関係は認められないとコメント。Denuvoによるパフォーマンスへの影響が関係する問題ではないだろうと述べている。


PC版での低パフォーマンスを受けて、Redditでは「今まで見たことないくらいクオリティの高いビジュアルのハンバーガーがゲーム内にある。これが原因に違いない」といったジョークまで飛び出すように。そしてそのスレッドに、Bethesda Softworksのコミュニティマネジャーが、今回の問題について返信している。

それによると、同社はPC版でのスタッタリングの問題について認識しており、現在優先的に調査を進めているとのことだ。原因などについては触れていないが、具体的な情報を得られ次第、あらためて案内するとしている。

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開発元が対応にあたっているようであるため、いずれ改善パッチが配信されることになりそうだ。なお一部のユーザーからは、GPU側の設定でV-SYNCを有効にし(ゲーム側はオフ)、さらにフレームレートの上限を60fpsに設定すれば改善したという報告がある。当面は、そうした工夫で乗り切ると良いかもしれない。

DEATHLOOP』は、PC(Steam/Bethesda.net)/PS5向けに販売中だ。