『モンハン6』も『FF9リメイク』もただの推測。NVIDIAが「リークタイトルリスト」の正確性について否定


NVIDIAのクラウドゲームサービスGeForce NOWを通じて、未発表のPCゲームタイトルの情報が流出したとして一部で話題になっているようだ。これを受けて、NVIDIAや一部開発者が声明を発表している。


発端となったのは、プログラマーのIghor July氏の9月13日のMediumへの投稿だ。GeForce NOWユーザーである同氏は、お気に入りのゲームが非対応とされてしまったため、GeForce NOWのクライアントアプリを調査していた。GeForce NOWでは、公式には非対応でも実際は動作するSteam向けゲームもあったことから、そのフルリストを入手しようと考えたそうだ。結果的に同氏は、1万8000タイトル以上のリストをNVIDIAのデータベースから入手。そのなかには、PC版が発表されていないタイトルや、未発表の新作も含まれていたという。

主だったタイトルの一部を挙げると、SIEの『ゴースト・オブ・ツシマ』『ゴッド・オブ・ウォー』『デモンズソウル』などや、マイクロソフトの『Halo 5: Guardians』『Contraband』あるいは未発表の『Gears 6』など。さらにスクウェア・エニックスの『FF7リメイク』や未発表の『FF9リメイク』『クロノ・クロス リマスター』『キングダム ハーツIV』、カプコンの『ストリートファイター6』『モンスターハンター6』、バンダイナムコの『鉄拳8』、セガの『ベヨネッタ3』などのほか、『Half-Life 2 Remastered』や『Titanfall 3』、『GTA 3』から続く3部作のリマスターなども含まれている。

NVIDIAのデータベースに存在していたとされるタイトルは、ゲーマーにとってかなり興味深い内容となっている。一部では、それらのタイトルの存在およびPC版のリリースに期待を寄せる人もいたが、プロトタイプ制作がおこなわれていた形跡だとしたら、リリースまで結びつくのかはまた別の問題だという慎重な意見もあった。またSIEのタイトルに関しては、PS NowのPC向けのテストがおこなわれていただけではないかという見方もある。


こうした騒ぎを受けて、『Halo』シリーズを手がける343 IndustriesのコミュニティディレクターBrian Jarrard氏は、『Halo 5: Guardians』をPC向けにリリースする計画はないとコメント。同作がリストに含まれていたのは、すでにPC向けに配信されている『Halo 5: Forge』のことではないかと指摘した。

またNVIDIAも、海外メディアを通じて声明を発表。同社は、公にされたリストの存在を認識しているとしたうえで、それらのタイトルはリリース済みあるいは推測に基づいたものであり、社内でのトラッキングのためにリストアップしていたとのこと。リストに含まれていたからといって、そのタイトルが正式に確認されたとはいえないと釘を刺している。さらに、問題のリストへのアクセスは即座に遮断したとのこと。機密扱いのゲームのビルドや、個人情報が流出した事実はないとしている(Wccftech)。

NVIDIAの説明から判断すると、リスト自体は実際に存在していたようだが、必ずしも実際に開発中のタイトルというわけではなさそうだ。非常に興味深いリストではあったが、過剰な期待をもたない方が良さそうである。