PlayStation 5向けアクション・アドベンチャーゲーム『Project Eve』を開発中のShift Upが、約260人いるスタッフ全員にPS5本体をプレゼントしたとして話題になっているようだ。韓国メディアGameMecaなどが報じている。
Shift Upは、『マグナカルタ』や『DESTINY CHILD』のキャラクターデザインなどを担当したことで知られるキム・ヒョンテ氏がCEOを務めるスタジオだ。同氏は、『Project Eve』ではディレクターとアートディレクターを担当している。9月10日に放送された「PlayStation Showcase 2021」では、『Project Eve』の最新トレイラーが公開されており、その日にPS5が全従業員に贈られた模様である。
公開された写真では、大量のPS5がオフィスに運び込まれる様子や、スタッフの椅子それぞれにPS5が置かれているフロアが確認できる。オフィス内には人気がないため、もしかするとまだ誰も出社していないうちにPS5を運び入れて、サプライズでプレゼントしたのかもしれない。スタッフらには、日頃の仕事ぶりへの感謝の言葉とともに、素晴らしい作品によって世界を驚かせようと呼びかける、キム・ヒョンテ氏からのメールも送付されたとのこと。
Shift Upによると、『Project Eve』のPS5でのリリースが正式に発表されたことを受けて、すべてのスタッフが自らの作品をプレイできるように、PS5をプレゼントしたそうだ。ちなみに、韓国ではPS5は62万8000ウォン(約5万9000円)で販売されている。260人分を入手するとなると約1500万円はかかる計算となり、かなり太っ腹である。
余談であるが、『原神』の開発元miHoYoも、今年2月の社員総会に合わせてPS5などを大量に用意して、従業員にプレゼントし一部で注目された(上のツイート)。Nintendo SwitchやNVIDIA GeForce GPU、iPhoneなども確認できる。特にPS5は、いまも世界中で品薄が続いている。これらの報道に対しては、どうやってこれだけの数のPS5を入手したのか不思議がるコメントや、自分はまだ買えないのにと不満を述べる声が聞かれる。
Shift Upが開発中の『Project Eve』は、侵略者から地球を取り戻すために戦うアクション・アドベンチャーゲームだ。人類は地球から追い出された状態にあり、プレイヤーはコロニーから派遣された降下部隊の生存者Eveとして、荒廃した地球を探索。そのなかで、NA:tivesと呼ばれる侵略者と戦うこととなる。
最新トレイラーでは、剣を使ったスタイリッシュなアクションを確認できる。本作のバトルでは、攻撃・防御・回避を使いこなし、さまざまな敵の攻撃パターンを把握して、正確なタイミングで反撃することが求められるそうだ。パリィや回避でゲージを溜めると、敵のアーマーを貫通したり、敵を一掃する範囲攻撃をしたりといったスキルを獲得。また、パリィやコンボを成功させると、バフやジャンプ突きなどの強力な攻撃を繰り出せる別のゲージが溜まっていくという。
キム・ヒョンテ氏の作品らしい、主人公Eveの美しいビジュアルも注目ポイントのひとつだろう。ゲーム内ではさまざまな場所でコスチュームを発見でき、Eveの見た目を変えられるとのこと。また、映像ではコンパニオンキャラクターらしきロボットがEveに追従している。どういう役割をもったキャラクターなのかを含め、ゲームプレイのさらなる詳細が気になるところだ。
『Project Eve』は、PS5向けに開発中。発売日は未定だ。なお、本作は当初はPCを含むマルチプラットフォーム向けとして発表されたが、現在公式サイトではPS5向けに開発中とだけ記されている。今回PlayStationのイベントでお披露目され、従業員にハード本体を配ったという点も含めて、Shift UpはPS5向けに力を入れて開発していることが垣間見える。