『Apex Legends』タップストレイフ削除が延期へ。削除に向けて“予期せぬ影響”が見られたとして、のちのアップデートまで後ろ倒しに
Respawn Entertainmentは9月14日、『Apex Legends』におけるタップストレイフの削除を延期すると発表した。予定していた変更について、予期せぬ影響が発見されたという。タップストレイフを削除する決定については変更がないものの、削除の実施を延期するとのこと。
タップストレイフとは、『Apex Legends』におけるキャラクターコントロールのテクニックだ。所定の入力をすることで、ジャンプしながら急激に方向転換をすることができる。空中で90度~180度向きを変えることにより、予測しづらい動きをすることが可能。相手の思いもよらない方向へジャンプすることにより、敵のエイムを外し、被弾を減らすことにつながる。近距離での戦闘時や一時退避するときの生存率を上げる上級者向けのテクニックとして知られ、多くのプレイヤーが習得のために時間をかけてきた。
『Apex Legends』上級者向けのテクニックとして定着してきたタップストレイフだが、今月1日、Respawn Entertainmentよりタップストレイフを削除することが明らかにされていた。のちに、アソシエイトライブバランスデザイナーを務めるJohn Larson氏が、削除することになった経緯について詳しく解説。削除される対象は、タップストレイフと呼ばれる技術のなかでも「ジャンプの後に複数の方向コマンドを素早く入れる行為」であることが明確にされた。
削除に向けた理由としてLarson氏は、3つの理由を提示。「会得しにくい(inaccessible)」こと、行動を事前に読みにくく反撃が難しいこと、そして移動系アビリティと組み合わせることで強力なシナジーを発揮することを挙げている。こうした理由を踏まえ、9月15日に配信されるアップデート向けのパッチノートでも改めてタップストレイフが削除されることを明記。同テクニックの削除に向けて、運営が進行していた。
タップストレイフの削除については、多くのユーザーから反発の声も挙がり、議論を呼んでいた。Larson氏はこうした反響を受け止めつつ、「正しい選択をしたと思う」と明言。タップストレイフ削除に向けた意向を維持する姿勢を示していた。今回の削除延期についても、ユーザーのレスポンスを受けての撤回ではなく、実装に向けた技術的なトラブルに由来しての延期と見られる。具体的に後ろ倒しになった予定は明らかになっていないものの、少なくとも9月15日に配信されるパッチではタップストレイフは削除されないようだ。
『Apex Legends』は9月15日よりコレクションイベント「エボリューション」を開催予定。タップストレイフ削除のスケジュールについては今のところ明らかになっていない。