クモアクション『Webbed』が配信されSteamで人気博す。クモの糸を駆使するユニークなメカニクスなどが好評

Sbug Gamesは9月9日、『Webbed』を配信した。同作は発売から間もなくして多くの人気を獲得しているようだ。小さなクモのキャラクターを主人公とする2Dアクションゲーム。

デベロッパーのSbug Gamesは9月9日、『Webbed』を配信した。対応プラットフォームはPC(Steam/Humble Bundle/GOG.com)で、価格はSteamでは1010円。ゲーム内は日本語表示に対応している。そして、同作は発売から間もなくして多くの人気を獲得しているようだ。

本作は、小さなクモのキャラクターを主人公とする2Dアクションゲームだ。主人公は森でボーイフレンドと暮らしていたが、ある日いじわるな鳥によって恋クモがさらわれてしまい、救出に向かうこととなる。鳥のあとを追うには、森の仲間たちの助けが欠かせない。森にはほかにもさまざまな虫がおり、彼らに協力を仰ぐのだ。


『Webbed』では、クモの糸を使ったアクションが大きな特徴となっている。プレイヤーは、いつでも任意の方向にクモの糸を放ち、木の枝や壁などに固定することが可能。グラップリングフックのように機能し、スイングしたり身体を引き寄せたりしてステージ内を飛び回ることができる。ステージは横だけでなく縦方向にも広さがある場合が多く、クモの糸で勢いをつけて飛んでいくことは必須テクニックだ。

クモの糸はグラップリングフックとして使うほかに、任意の2か所間に糸を張って固定しておくこともできる。主人公はその上を歩くことができ、橋として使用可能。ステージ内には即死トラップがあちこちに配置されており、またクモの糸を固定できる場所が限られているエリアも存在。そうした難所を確実に踏破する際などに活躍するだろう。さらに、本格的なクモの巣を作ることもできる。

このほか、木の葉を脚に固定して滑空したり、あるいはオブジェクトを引っ張ったりする際にもクモの糸を活用する。出会ったほかの虫たちからはさまざまなミッションを請け負い、それをこなすことで主人公に協力してくれる。ミッションではステージを隅々まで探索することとなり、また周囲の環境とクモの糸を使ったパズルも存在。クモの糸を上手く使いこなすことが攻略のカギとなる。


なお、配信開始から間もない本作であるが、本稿執筆時点でSteamではユーザーレビューのステータスが「圧倒的に好評」となっており非常に評価が高い。すでにいくつか賞も受賞している。9月13日9時時点でユーザーレビューの件数は1000を超えており、あまり名の知られていないスタジオの新規タイトルとしては、特筆した人気を誇っている。

レビューを見ると、クモの糸のメカニクスは直感的に扱うことができ、そのうえで適度に歯ごたえあるゲームプレイをもたらしていることが好評のようだ。チェックポイントが多く、ミスしてもペナルティなしですぐに再開できる。

細かく描写しながら、どこか可愛さも感じられる虫たちのドット絵ビジュアルや、全体的な世界観を評価する声もあり、「バグ(Bug・虫)だらけで最高だ」という人も。ちなみに、本作には主人公の見た目を丸いスライムのように変更するオプションも用意されており、クモ恐怖症の方も安心してプレイ可能である。

また本作では、自然の中で生きる厳しさを垣間見せながら、虫たちの優しさが感じられるやり取りも印象的。日本語版では、あえて平仮名を多く使うことで、そうした雰囲気を表現していることがうかがえる。


『Webbed』は、PC(Steam/Humble Bundle/GOG.com)向けに配信中だ。ゲーム内は日本語表示にも対応している。

Taijiro Yamanaka
Taijiro Yamanaka

国内外のゲームニュースを好物としています。購入するゲームとプレイできる時間のバランス感覚が悪く、積みゲーを崩しつつさらに積んでいく日々。

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