牧場ライフゲーム『Stardew Valley』の売上が1500万本を突破していた。いまだライバルの追随を許さない牧場ゲームの金字塔

『Stardew Valley』の売上が1500万本を突破していたようだ。『Stardew Valley』は間違いなく、同ジャンルの金字塔と呼べる作品だ。

Stardew Valley』の売上が1500万本を突破していたようだ。Redditユーザーらが同作のPressページにて「世界で1500万本以上を売り上げている」との記述が存在すると指摘。具体的にいつ記述が書き換わっていたかは不明であるが、1500万本以上を売り上げていることが正式に公表されたかたちだ。


『Stardew Valley』は、2016年2月にPC向けに配信された牧場経営シミュレーションゲーム。のちに、PS4/Xbox One/Nintendo Switch/モバイル向けにもリリースされた。舞台となるのは、スターデューバレーと呼ばれる辺境の土地。自然豊かな場所で、海や山が周囲に存在しているほか、ペリカンタウンなる街も存在している。本作では、都会暮らしの主人公が、祖父の牧場を受け継ぎ、スターデューバレーにある荒れ果てた牧場を立て直すことを目指す。わずかなお金とボロボロの牧場と共に、新たな生活が始まる。農業に精を出してもいいし、近隣の人々と絆を育んでもいい。採掘をしても釣りに勤しんでもいい。自由な生活をおくるのだ。

『Stardew Valley』は2016年2月PC向けにリリースされ人気を博した。発売2月時点で200万本 を売り上げ、Steamの定番タイトルに。その後PS4やXbox One、Nintendo Switch、そしてモバイル(iOS/Android)向けにリリース。2020年末時点で1000万本以上の売り上げが報告されてきたが、ついに1500万本にまで至っていたようだ。


『Stardew Valley』の魅力は、牧場ゲームとして洗練されている点。初期の『牧場物語』シリーズから影響を受けており、農業や酪農、採集といった、ジャンルの定番要素がしっかりと押さえられている。さらに、ゲーム内には多岐にわたるやりこみ要素が存在している。素材収集やそれらを使った装備や家具のクラフト、リワードの多いアイテムコレクション、ダンジョン探索および戦闘、農作業の効率化および自動化、住民との交流およびそれらのキャラの掘り下げなど、遊びが充実。ゲーム中に行動を起こせば行動に対応するスキルがどんどん上がっていくなど、プレイヤーに対するご褒美も多い。

くわえて、幾度の大型アップデートによりコンテンツも拡充されており、オフライン/オンラインマルチプレイにも対応済み。『牧場物語』インスパイアには収まらない、奥深さを備えている。『牧場物語』インスパイア作品は、『Stardew Valley』発売後も数多くリリースされているものの、同作に並ぶほどの評価と人気を兼ね備えるゲームは出てきていない。間違いなく、同ジャンルの金字塔と呼べる作品だ。


本作の開発を手がけるConcernedApeのEric Barone氏は9月5日に、同スタジオの開発状況を報告。現時点では『Stardew Valley』のさらなる大型アップデートに向けた開発はしておらず、未発表の新作に注力していると語っていた。また新作の発表が近いことも明かしていた(Eurogamer)。長きにわたる大型アップデートに区切りがつけられた『Stardew Valley』。今実装されているコンテンツだけでも膨大な量を誇る。今後大きなコンテンツ追加はないかもしれないが、それでも牧場ゲームの傑作として、愛されていくことだろう。

『Stardew Valley』は、PC/PS4/Xbox One/Nintendo Switch/モバイル向けに配信中だ。

Ayuo Kawase
Ayuo Kawase

国内外全般ニュースを担当。コミュニティが好きです。コミュニティが生み出す文化はもっと好きです。AUTOMATON編集長(Editor-in-chief)

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