『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』の天敵ライネルは、実は“紳士的に接する”ことが可能。あるユーザー投稿が注目集める

『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』にて、ボスを除く敵として最高クラスの強さを誇るライネル。そんなライネルは、特定の条件を満たせば紳士的に振る舞ってくれるようだ。

ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』にて、ボスを除く敵として最高クラスの強さを誇るライネル。半人半獣の魔物で、その強さをもって多くのプレイヤーを恐怖させたことだろう。常に殺気立っている印象であるが、実はこのライネルと友好的に接することが可能なようだ。Redditの投稿が熱い注目を集めている。


ライネルは、過去作より登場する魔物で、『ゼルダの伝説 神々のトライフォース』シリーズなどではデスマウンテンなどに生息。以前のシリーズから強敵として知られており、『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』では、最強クラスの雑魚敵として3D作品に初参戦した。ハイラルのさまざまな場所にライネルが生息しており、種類によって強さが違う。ストーリー進行にあわせて、ライネルの種類が変化することも。いずれのライネルも、遠近両方の攻撃手段をもち、凶悪な破壊力と強靭な体力を誇る。基本的には腕利きのプレイヤー以外は会いたくない敵だろう。そんなライネルと、紳士的に接する方法があるというのだ。

Redditユーザーのsplat152氏は、「多くの人はライネルを通りすぎることができると知りません」というメッセージとともに、一本の動画を投稿している。動画では、平原に佇むライネルの横を通りすぎるリンクの姿が、確かに確認できる。ライネルは武器こそ取り出しているものの、リンクを攻撃してこない。条件を満たせば、ライネルと邂逅したとしても、戦いを避けることが可能なのだ。


ではなぜ、普通に遊んでいるとライネルと戦うことになるのか。ライネルがリンクに攻撃を仕掛けてくることには条件がある。まず挙げられるのが、リンクが武器を出していること。あるいは弓を構えること。つまり、臨戦体勢になると、攻撃の有無に関わらず、ライネルが警戒してこちらに攻撃を仕掛けてくるのである。

さらに、“近づきすぎること”も攻撃条件となっている。武器を出さなければある程度寄っていっても様子を見てくれるライネル。ただし、懐に入られれば警戒せざるを得ないのだろう。またある程度近付くなどし、ライネルに認識されている状況の中で一定時間が経過すると、ライネルが雄叫びをあげ、攻撃を仕掛けてくる。膠着から生まれる馴れ合いも好まないようだ。とはいえ、こちらが礼儀をもって接すれば、紳士的な振る舞いを見せてくれる。筆者も実際に、マナーを破らなければライネルが紳士的に接してくることを確認した。なおウツシエを取り出し自撮り写真に混ぜようかと思ったところ、怒りの一撃を食らうことになった。写真NG派かと思ったものの、どうやらシーカーアイテム系の技発動は全般的にNGのようだ。

このへんまでなら怒られない
ここまでくると怒られる


splat152氏の投稿はRedditのr/Breath_of_the_Wildで3万6300のUpvoteを獲得し、700件以上のコメントが寄せられている。あの天敵ライネルと、牧歌的(?)なコミュニケーションがとれることを驚いたユーザーも多いようだ。多くのプレイヤーにとってライネルは、戦わなければならない存在と思いがち。それもそのはず、メインチャレンジを進めることで遭遇するライネルは、極めて攻撃的だからだ。水の神獣ヴァ・ルッタを解放する任務を遂行する道中に出会う、ゾーラの里東の雷獣山のライネルは、最初から殺意剥き出し。交渉の余地がないのだ。またハイラル城にいるライネルも殺意剥き出しで、ビームを放ってくる。今回紹介した、こちらの様子を見てくれる紳士ライネルは、闘技場などに生息しており、寄り道によって出会う型である。

つまり、ストーリー進行で出会いやすいライネルはどれも攻撃的なので、プレイヤーにとってライネルは戦わなければいけない存在と認知しやすい。それゆえに、すぐに武器を取り出したり攻撃したりすることになる結果、戦闘に発展しがちなのだろう。今回の発見は必ずしも、新発見ではない。発売当時から知っている人もいるかと思われる。とはいえ、Redditの反応を見る限り、多くの人にとっては新鮮な情報だったようだ。


暴虐の獣として認識されがちなライネルは、実はそこそこ紳士的であった。開発陣は、意図的にこうした仕様を仕込んだのだろう。ディテールにまでこだわられている傑作『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』ならではの、粋な仕込みだと言えそうだ。

『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』は、Wii U/Nintendo Switch向けに発売中。続編は2022年発売予定だ。

Ayuo Kawase
Ayuo Kawase

国内外全般ニュースを担当。コミュニティが好きです。コミュニティが生み出す文化はもっと好きです。AUTOMATON編集長(Editor-in-chief)

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