オーストラリアのレーティング機関Australian Classificationにて、『Pokémon LEGENDS アルセウス』の情報が掲載され、一部で注目を集めている。同機関の情報によると、本作は過去作よりも若干大人向けの表現が含まれているようだ。
『Pokémon LEGENDS アルセウス』は、アクションRPGである。対応プラットフォームはNintendo Switch。主人公は、古の時代のシンオウ地方であるヒスイ地方と呼ばれる場所で、初めてのポケモン図鑑作成を目指す。本作は従来作品よりもアクション性が強く、クラフトといった要素も取り入れている。広大なフィールドでの探索はより刺激的になるだろう。既存ポケモンの進化ポケモンや、リージョンフォームポケモンなども登場する。
Australian Classificationは、同作のレーティングをPG(Parental Guidance) としている。PGは、表現の過激さについて軽微であるが、子供が混乱したり動揺したりする可能性があり、保護者などの監督なしに閲覧することは推奨されないという位置づけ。全年齢向け(General)よりひとつ上のレーティングで、CERO BやCに近い位置づけだろう。
実は『ポケットモンスター ソード・シールド』や『ポケットモンスター サン・ムーン』もオーストラリアではPGレーティングであった。しかし内訳はやや違う。『ポケットモンスター ソード・シールド』は暴力について軽微に含んでいるとされているが、そのほかの要素は全年齢向けの範疇。一方で、『Pokémon LEGENDS アルセウス』は「Themes」のレーティングが上がっており“軽微(に含む)”扱いになっている。
「Themes」とは、その名のとおりテーマ性における過激さを測る基準 。犯罪やアルコール表現、戦争、人種差別といった社会問題の描写は「Themes」に含まれている。また動物虐待やギャンブル、粗雑なユーモアなどが含まれている場合も、「Themes」のレーティングが上げられる仕組み。
気になるのは動物の扱いについても、「Themes」項目に含まれる点。『Pokémon LEGENDS アルセウス』は、前述したようにアクション要素が強化されており、人間とポケモンの直接的なふれあいも多くなっているかもしれない。また同作の舞台となるヒスイ地方では、人間とポケモンが過ごすことがまだ珍しかった時代であると、公式より説明されている。これまでの作品よりも人間とポケモンの衝突が多い可能性もある。
いずれもあくまで推測の域を出ないものの、過去作よりも表現の過激さが若干上がっているは確か。なんらかのかたちで、これまでの『ポケモン』シリーズより大人向けの表現が盛り込まれているのだろう。CEROレーティングはまだ決定していない。国内ではどのような審査がなされるかも注目しておこう。『Pokémon LEGENDS アルセウス』は、1月28日に発売予定だ。