石立大介氏は8月23日、ソニー・インタラクティブエンタテインメント(以下、SIE)を退職したことをTwitterにて発表した。長きにわたりSIEのローカライズを支えてきた立役者が、同社を離れることとなった。
石立大介氏は、かつてSIEに所属していたローカライズ・プロデューサーだ。同氏が関わった作品としては、『ラチェット&クランク THE GAME』、『アンチャーテッド 海賊王と最後の秘宝』『Detroit: Become Human』『Marvel’s Spider-Man』『アッシュと魔法の筆』『The Last of Us Part II』『Marvel’s Spider-Man: Miles Morales』『ゴースト・オブ・ツシマ』『ラチェット&クランク パラレル・トラブル』 などがあげられる。いずれのタイトルも日本語ローカライズは高く評価されている。
石立氏はローカライズのみならず、予算管理やプロジェクトマネジメントにも携わっており、SIEの海外タイトルの日本版プロデューサー を担う立場でもある。一方で、Twitterではユーザーからの質問に答えたり、中の人だから知っているちょっとした豆知識をファンに共有したりと、フレンドリーな振る舞いを見せており、自社ゲームの発信役としても貢献をしていた。
詳細は不明ながら、同氏はSIEを離れることになったようだ。時系列的には『ゴースト・オブ・ツシマ ディレクターズ・カット』が、同氏が携わった最後の作品になるようだ。石立氏は退職の発表に際して「私が去っても、SIEのローカライズチームはまだまだ素晴らしい才能の宝庫。きっと今後も皆様のご期待に応える日本語版を出してくれるはずだと確信しています。ぜひ、今後とも暖かく応援してあげてください」と言葉を寄せている。石立氏と共にSIEのローカライズ担当として知られる谷口新菜氏も、絵文字を介して石立氏との別れを惜しんでいる。
SIEがアメリカにも拠点を置くことになり、海外スタジオが開発したタイトルがローカライズされ、日本語でプレイする機会が多くなった。そうしたゲームを違和感のない日本語で楽しめるのは、前述した石立氏や谷口氏の貢献が大きいだろう。石立氏の今後の活躍を祈るとともに、SIEの英日ローカライズの質が今後も高く保たれていくことに期待したい。