『Hollow Knight(ホロウナイト)』Steam版の同時接続プレイヤー数のピーク記録が更新。発売から4年を経て再び人気沸騰

探索型2Dアクションゲーム『Hollow Knight(ホロウナイト)』が、Steamでの同時接続プレイヤー数のピーク記録を更新したようだ。発売から4年が経った今、人気再燃中。

デベロッパーのTeam Cherryが手がけた探索型2Dアクションゲーム『Hollow Knight(ホロウナイト)』について、発売から4年が経った今月、Steamでの同時接続プレイヤー数のピーク記録を更新したようだ。海外メディアPCGamesNが報じている。


『Hollow Knight』は、メトロイドヴァニアスタイルの2Dアクション・アドベンチャーゲーム。可愛いくも奇妙なムシのキャラクターたちが暮らす、滅びゆく地下王国ハロウネストを舞台にした作品である。歯ごたえあるゲームプレイや奥深いゲームメカニクス、そしてダークながら魅力的な世界観が人気で、Steamのユーザーレビューにて「圧倒的に好評」を得るなど高い評価を獲得。2019年2月時点で280万本以上を売り上げている。

本作のSteam版の同時接続プレイヤー数は、時期により増減はあるものの、平均すると発売からじわじわ増加し続けており、直近では5000人前後で推移している。本作は、やり込み要素を含め比較的ボリュームが大きい作品ではあるが、リプレイ性の高さを売りにした作品というわけではない。そのため、熱心なファンがプレイし続けていることに加え、コンスタントに新規プレイヤーを獲得しているのかもしれない。

そうしたなか、8月14日に同時接続プレイヤー数のピークが1万2891人に到達し、新記録を達成した。今年6月の記録から、約1000人上回ったかたちである。ただ今回の記録更新は、上述したようにプレイヤーがじわじわと増加した結果によって達成したというわけではないようだ。

Image Credit: SteamDB


今年5月後半から現在までの、本作のSteam版の同時接続プレイヤー数の推移(青線)を見てみると、6月中旬にグッと増加し、そして8月に入ってもうひと伸びした様子がうかがえる。6月の上昇は、ちょうどSteamサマーセールの時期にあたるため、本作を半額で購入した人によって増加したのだろう。8月の上昇についても、当時実施された1週間限定の半額セールで説明できそうだ。とはいえ、本作のセールはこれまでに何度も実施されており、同時接続プレイヤー数のピーク記録更新を後押しした唯一の理由ではないかもしれない。

注目したいのは、上のグラフの赤線の推移だ。これはTwitchでの『Hollow Knight』の配信の同時視聴者数を表している。Steamサマーセールまではほぼ横ばいで安定していたが、セール後には少しずつ増加。これはある意味自然な現象だろう。しかし、同時接続プレイヤー数のピーク記録を更新した8月14日に、一気に急上昇して6万人を突破している。

この急上昇の理由は定かではないが、Redditなどでは、著名配信者が本作をプレイしていたという指摘がみられる。確かに、万単位のフォロワーをもつSmallAnt氏やheavyRainism氏、Stanz氏などが、当時本作の実況配信をおこなっていた。特に何かのイベントや本作のアップデートが実施されていたわけではなく、8月14日に重なったのは偶然だと思われるが、多くの視聴者を集めたことが、結果として多くの人に本作のプレイを促したとも考えられる。そして、同時接続プレイヤー数のピーク記録を更新することとなったのかもしれない。


なお開発元Team Cherryは、続編となる『Hollow Knight: Silksong』を現在開発中。発表からすでに2年半が経っているが、まだ発売時期は未定。今年のE3に際しては、続報はないとあらかじめアナウンスされたが、今月26日から開催されるgamescomへの出展については明らかでない。今回の同時接続プレイヤー数のピーク記録更新の背景には、同イベントでの続報公開に期待して、前作をプレイした人が多かったのではという意見もあった。gamescomに新作が登場するのかどうか、ファンの注目が集まっている。

Taijiro Yamanaka
Taijiro Yamanaka

国内外のゲームニュースを好物としています。購入するゲームとプレイできる時間のバランス感覚が悪く、積みゲーを崩しつつさらに積んでいく日々。

記事本文: 6874