ケモノオープンワールドARPG『バイオミュータント』売り上げ100万本突破。開発費などは発売後1週間かからず回収

 

パブリッシャーのTHQ Nordicなどを傘下にもつEmbracer Groupは8月18日、2021年度第1四半期の中間決算を発表した。このなかで同社は、同期は1株あたりの利益が52%増加するなど安定した業績であったとし、この好業績に寄与した作品のひとつに『BIOMUTANT(バイオミュータント)』挙げた。同作が、現時点で100万本を超える売り上げを記録していることも明らかにしている。


『BIOMUTANT』は、THQ Nordic傘下のデベロッパーExperiment 101が手がけ、PC/PS4/Xbox One向けに今年5月に発売されたオープンワールド・アクションRPGだ。さまざまなケモノ種族が暮らす文明崩壊後の世界を舞台に、主人公の小さなケモノのキャラクターが、この世界の運命を決める旅をおこなう。ゲーム内には充実したクラフトシステムが存在し、探索にて素材を集め、作成した銃や剣を使ったアクロバティックなバトルは、本作の特徴のひとつ。また主人公に対しては、豊富なキャラクターカスタマイズアイテムも用意されている。

本作について、レビュー集積サイトMetacriticや、Steamのユーザーレビューを見てみると、評価が大きく割れており賛否両論。ユニークな世界観やかわいいキャラクターたち、自由度の高さなどが評価される一方で、低評価レビューにおいては、ポテンシャルの高さは感じるものの、アイデアを十分に落とし込む前に発売されたなどと指摘されている。なお、本作のローンチ後に開発元は、プレイヤーからのフィードバックをもとに、プレイフィールの向上を図るパッチを配信するなどの対応をおこなっている。


本作は2017年に発表され、当初は2018年発売予定とされていたが、幾度かの延期を経て今年ついに発売された。上述したように、その仕上がりについての受け止めはさまざまのようだが、発売から約3か月で売り上げ100万本を突破する快挙となった。Embracer Groupによると、本作の開発費やマーケティングコスト、さらに開発元Experiment 101および本作の権利の買収にかかった費用は、発売から1週間経たずして回収できていたという。同グループの第1四半期の収益を牽引したのは、主に『BIOMUTANT』であったと報告している。

『BIOMUTANT』は、PC(Steam/Epic Gamesストア/GOG)/PS4/Xbox One向けに販売中。日本語音声・字幕にも対応している。また時期未定であるが、PS5/Xbox Series X|Sに最適化したバージョンも発売予定となっている。