Intel、PC向け高性能GPUブランド「Intel Arc」を立ち上げ。AIを用いたアップスケーリング技術などでNVIDIA・AMDと競合する第三勢力へ

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Intelは8月16日に消費者向けハイグレードGPUブランド「Intel Arc」を発表した。「Intel Arc」は第一世代のGPUをコードネーム「Alchemist」として、2022年第1四半期にデスクトップ向けのグラフィックボードとノートPC向けにリリースする予定だとしている。統合型グラフィックスでも用いられてきた「Xe HPG」アーキテクチャを使用するとのこと。また、Intelは「Battlemage」、「Celestial」、「Druid」を「Intel Arc」の将来世代のコードネームに用いることも明かした。 
 

 
「Alchemist」の詳細な性能などは公表されていないが、ハードウェアベースのレイトレーシング機能と、AIを用いたスーパーサンプリングを備えており、DirectX 12 Ultimateを完全にサポートしているという。NVIDIAの「DLSS」やAMDの「FidelityFX Super Resolution」に似た機能を搭載することから、2社を競合として意識していることが分かる。これらの機能はGPUのパフォーマンスを向上させる機能として知られている。また、公開されたデモ動画では『Forza Horizon 4』や『Metro Exodus』などのタイトルが「Intel Arc」で動作する様子が見て取れる。
 

 
Intelはこれまで、CPUに内蔵された統合型グラフィックスの分野で業界をリードしてきた。2021年第1四半期の統合型グラフィックスを含むPC向けGPUシェアは、AMDが16.65%、NVIDIAが15.17%だったのに対してIntelは68.18%と、市場を圧倒していることがアメリカのリサーチ企業Jon Peddie Researchによって明かされている。しかし、ゲームで主に用いられるグラフィックス専用のディスクリートGPUの分野ではNVIDIAがシェアの81%、残りの19%をAMDが占めているのが現状である。IntelはこのNVIDIAとAMDの実質2強状態の市場に単独で乗り入れることとなる。 
 

Image Credit : Jon Peddie Research

 

Image Credit : Jon Peddie Research

 
また、台湾の聯合新聞網は8月10日、Intelが台湾の半導体メーカーであるTSMCの3nmプロセスを使用して、グラフィックチップとサーバープロセッサの生産を来年第2四半期から開始すると報じている。こちらとの関連性も含めて、世界的な半導体不足が続く中でも強気なIntelの動向に注目が集まる。 

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